第五章
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「有り難う黄金バット!」
「お陰で助かったよ!」
「よく東京を守ってくれた!」
「貴方のお陰だ!」
自分達ではなく黄金バットを褒め称えるのでした。
しかし黄金バットはです、首を横に振ってです。
自衛官の人達を指差すのでした、その指差しを受けてです。
自衛官の人達は最初その指差しがどういう意味かわかりませんでした。
「何で指差すんだ?」
「私達の方を」
「俺達に何がある」
「どうして指差したんだ」
首を傾げさせました、ですが。
司令官がです、少し考えてから言いました。
「我々のお陰だというのか」
「我々が日本を守った」
「そう言っているのですか」
「そういう意味なのか」
司令官がこう言うとです。
黄金バットは今度は首を縦に振りました、それを見てです。
自衛官の人達もです、わかったのでした。
「俺達が日本を、東京を守ったというのか」
「自分ではなく」
「我々が」
また首を縦に振った黄金バットでした、そしてです。
何も言わずにです、颯爽と再び夜空に舞い上がってでした。そのまま何処かへと消え去っていったのでした。高笑いを残して。
その黄金バットを見送ってです、テレビの前の神谷さんと警部も言うのでした。
「いや、まさにですね」
「ヒーローだな」
「本当の意味での」
「己の功績を誇らずにな」
「自衛官の人達こそと言う」
「それも言葉ではなく」
そして、というのです。
「心で言ってくれたな」
「確かに自衛隊の人達も頑張ってくれました」
「しかしな」
「はい、黄金バットも来てくれたから」
「すぐに終わったからな」
「黄金バットあってこそでした」
即座に、確実に終わったからだというのです。
「よくやってくれましたよ」
「全くだな」
「いや、黄金バットも自衛隊の人達も」
「今日はよくやってくれた」
神谷さんと警部だけでなく日本の皆が思うことでした、こうして黄金バットと自衛隊の人達の活躍で東京は守られました。
ですがそれでもでした、ナゾー博士はまたテレビに出て言うのでした。
「これで終わりではない」
「だろうな、やっぱり」
「こんなことで諦める奴じゃない」
神谷さんと警部は呆れた様にして言いました、そのナゾー博士を見て。
「またしてくるな」
「何かとな」
「私はまた君達に、そして黄金バットに挑戦する」
「テロを行う」
「そういうことだな」
「その時を楽しみにしていることだ」
こう何処からかテレビの放送をジャックしてでした、堂々と言ってです。
ナゾー博士は姿を消しました、神谷さんはそこまで見てからあらためて警部に対してこう言ったのでした。
「ナゾー博士もいますし」
「フー=マンチュー博士もメン=イン=ブラックもな」
「あと
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