第三章
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「相変わらず悪いことばかりする」
「こいつは本当に悪党だな」
「コンビナートにミサイルなんて撃ち込まれたら」
「コンビナートは破壊されてそこにいる人達も大勢死ぬぞ」
「ナゾー博士、とんでもない奴だ」
「こいつだけは許せない」
二人も悪い人は許しません、ですが。
それでもです、テレビに映るナゾー博士は言うのでした。
「今日の夜十二時にミサイルを撃ち込む」
「時間は予告するか」
「そうしてきたか」
「そうしたところも何か」
「昔のままか?」
かつてのナゾーと、というのです。
「これなら犠牲者は出ないですが」
「それでもな」
「コンビナートは破壊されます」
「やっぱり大変だ」
「防ぎたければ防げばいい」
ナゾーは何処からかの映像で言うのでした。
「私の挑戦をな」
「以上です」
キャスターの人が言いました。
「ナゾー博士が突如再び出て来てマスコミ全社に言ってきました」
「ユーチューブやニコニコ動画でも流れていましたよ」
「これは全世界への犯罪予告です」
テレビ局の他の人も言います。
「これは大変ですよ」
「何とかしないと」
こうしたことをテレビで言うのでした、そして。
政府も緊急記者会見を行い自衛隊を動員してコンビナートの防衛にあたると共にコンビナート職員の避難を決定しました。
そしてです、神谷さんと警部はといいますと。
テレビにかじりついたままになりました、警部は険しい顔で神谷さんに言いました。
「どうなると思う」
「いや、これはもう」
「俺達の仕事じゃないな」
「そんなレベルじゃないですよ」
それこそ、と言う神谷さんでした。
「ですからもう」
「ここで見るしかないな」
「自衛隊の人に期待するしかないですね」
「ああ、しかしな」
それでもとです、警部はこう言いました。
「相手が相手だ」
「ナゾー博士だからですね」
「あいつは厄介だ」
「普通のテロリストじゃないですから」
「どうなるか」
「幾ら自衛隊でも」
コンビナートの中と周辺を固めている自衛隊の人達も映像に出ました、陸空海の三つの自衛隊が全ています。
そして十二時になろうとする時に。
コンビナートの防衛にあたる自衛隊の人達は緊迫した中にいました、もう迎撃用の兵器は何時でも発射出来ます。
その中で、です。パトリオットの傍にいる若い自衛官の兵士の人が曹長に尋ねました。
「あの、ナゾー博士は」
「あいつがどうした?」
「やっぱり。こうした時は」
「ああ、俺も子供の頃聞いた話だがな」
曹長は兵隊さんに答えました。
「絶対にな」
「ミサイル撃って来るんですか」
「そういう奴だ」
ナゾー博士はというのです。
「とんでもない悪党だ」
「そうですか」
「ああ、その
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