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電光提督ノゾミアン
第五話
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に軍隊格闘術を身につけている程度だ。一方、ヒカリアンののぞみはいつでも自分の武器を出す事が可能であったが、相手は数が多い。まさにピンチであった。
だが、その時である。一つの煙玉が何処からかスモークジョーの上に投げ込まれたのだ。それにより、スモークジョーとその周囲は煙で覆われ、ブラッチャーと深海棲艦は視界を失う。

「皆、こっちでござる!」

すると、のぞみ達の目の前にラピートが姿を現した。

「ラピート!助かった!!」

「しかし、これはあくまで目くらましで時間稼ぎをしているだけでござる。直ぐこちらへ!」

「分かった。皆、行くぞ!!」

のぞみがそう叫ぶと、艦娘達はラピートの後に続いた。そして、その先にあったのは何と、先程駆逐艦達が間違って入った罠だらけの森だった。

「皆!拙者の直ぐ後ろを一例について来るでござる!!そうすれば罠にはかからん!!」

「分かった。皆、いけるな!」

「ああ。それなら単縦陣で慣れているからな。」

のぞみの直ぐ後ろに居る長門が答えた。そして、一行はそのまま森の中へ突っ込んで行った。

「待てー!!!」

そして最後尾が森の中に入った直後、ブラッチャーと深海棲艦達も森の中へ追いかけて来た。

「よくもやってくれたな!」

そして、先頭を走るブラックエクスプレスが自身の武器である暗黒マシンガンを構えた。だがその直後・・・

「のあぁ!!?」

彼の姿はしたの方に消えた。

「親分!?」

「あれ〜?どこ行っちゃったの〜?」

突然消えたブラックエクスプレスを探して辺りを見渡すドジラスとウッカリー。すると・・・

「お〜い!俺様はここだー!!」

下の方から声がした。それを聞いた二人が視線を下に向けると・・・

「た〜すけてくれ〜!!」

ブラックエクスプレスは穴の中に落ちていた。

「あ!親分!!」

「やっと見つけた。」

「いいからさっさと俺様を助けろ!!」

ブラックエクスプレスに怒鳴られ、ドジラスとウッカリーは彼を引っ張り出す。

「ハッ、間抜ケナ奴ダナ。」

それを見たレ級は馬鹿にするように笑ってから足を一歩踏み出した。すると・・・

「ノアッ!?」

ロープが足に絡みつき、逆さ吊りにされてしまった。

「コンナモン!!」

直様、彼女は尻尾についた口でロープを食いちぎる。が、それにより頭から真っ逆さまに落ちてしまった。

「イテテ・・・クソッ、コノ俺ヲコケニシヤガッテ。」

「大丈夫?」

頭を抑えるレ級を心配してヲ級が近付く。すると、彼女の足が何かを踏んだ感覚があった。

「ヲ?」

そしてその直後、彼女の頭上にタライが落下してきたのである。

「ヲ〜ッ・・・
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