私に投影出来ない剣は無い!!
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くなった。歯はガチガチと音を鳴らしながら顔は恐怖に染まっている。
「粋がるなよ小僧、私以下の実力しかない分際の貴様が私を倒すだと?随分と生意気な口を利くようになったな。では私を殺して先に進んで死んでみるか?」
「ぁ、ぁぁぁぁ」
「落ち着け一夏、お前の気持ちは解った」
殺気を解くと一夏の身体から震えが抜けていった。一夏は手を貸してもらって立ち上がり、模造品を見つめる。
「私が隙を作ってやる、その間に零落白夜で斬れ。チャンスは一度だ」
「解った!やってやるぜ!!」
雪片弐型を展開し意識を集中させる、零落白夜の為の準備に入った。そして心は弓を出し捻れきった奇妙な剣を投影した。そしてそれは矢としてつがえると更に細く鋭利なものへと変化した。
「一夏、私は一つ宣言しておいてやろう」
「えっ?」
心は大きく息を吸い込み口を開いた。
「私は宣言しよう。我が主人マスターである篠ノ之 束の為に私は世界最強となる。まず私はこの学園最強を下しその座に君臨する。そして、私は世界最強へとなると!!!!」
その場で聞いているものは凍っただろう。この男は世界最強になると言った、言い方を変えてしまえば全世界の国家代表を敵に回したという事になるのだ。だが一夏だけは笑っていた。
「お前らしいぜ心!!男なら目標はでっかくだ!!なら俺も宣言してやる、俺は絶対にお前を倒して千冬姉の後を継ぐ!!」
「フッお前らしい宣言だ、さて行くか。我が骨子は捩れ狂う!偽・螺旋剣(カラドボルグII)!!」
放たれた螺旋剣は空間を捩じ切りながら進んで行き、VTシステムが出した雪片ごと肩の一部をねじ切るようにズタズタにしながら貫通していった。
「いまだ!」
「おおおおおおおおおおおお!!!!」
それによって出来た隙を一夏が突き、零落百夜にてVTシステムを唐竹割りに切り裂いた。
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