私に投影出来ない剣は無い!!
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
に皮肉で相応しい剣は無いだろう。君が尊敬して止まない教官である織斑 千冬の剣、そして私」
雪片壱型の形状が変化していく、それは一夏も相手をしとめる切り札として使用するものと同じだった。
「れ、零落白夜まで………それにあの構え………」
実の弟である一夏は知っている、あれは、千冬の構えだと!
「君を斬る」
零落白夜で切り裂かれた結果、みるみるシールドエネルギーが減少するラウラのシュヴァルツァ・レーゲン。
「(こんな奴に私は負けるのか?教官の言うようにこいつに私は負けるのか?)」
ラウラは朦朧としてきた意識の中で敗北を感じ取った。その時、ラウラに声が聞こえた。
(力が欲しいか?絶対的な力が)
漆黒の影のような、ドロドロとした不快感を与えるような嫌な声だった。
(欲しい…)
(敵を圧倒的な力で倒せる力が)
(よこせ!奴を完膚なきまで倒す力を!)
だが、ラウラはその声のままに手を取ってしまった。欲望に、心に勝ちたいという欲望に負けてしまったのだ。
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ラウラの絶叫がアリーナに木霊する。
「何が起きた!?」
「なっなに!?」
狼狽えるシャルと一夏、心はすぐさま距離を取り雪片を構える。そして来てしまったかっと毒づく。黒い泥のような物は見る見るうちに絶叫を上げるラウラを覆って行き、ISも形状を大きく変化させていき全身装甲の物へと変化していった。そしてそれは嘗ての世界最強、織斑 千冬とに酷く酷似していた。そして手には雪片。
「矢張り、VT(ヴァルキリー・トレース)システムか」
過去のモンド・グロッソの部門受賞者の動きをトレースするシステムで、アラスカ条約で現在どの国家・組織・企業においても研究、開発、使用全てが禁止されているシステムである。それが何故ドイツの軍人であるラウラのISの搭載されているのかは謎だが、面倒な事は変わりない。
『緊急事態発生!生徒と観客は速やかに避難して下さい!』
この事態を危険と判断した学園は避難指示を出した。中々良い判断だと思うが、心は動こうとしない、恐らくこのシステムの目標は自分だと解っているからだ。なら下手に動けば被害は拡大する。だが
「うおおおおおおおおおお!!!!」
突如一夏は加速しラウラへと向かおうとした。それを心は前に立ち塞がりなんとかそれを止めるが一夏は暴れながら千冬を象ったラウラへと向かおうとしている。
「この糞野郎おおおおお!!!千冬姉の、真似してんじゃ、ねぇえええよぉおおおお!!!」
「落ち着け一夏、返り討ちになるぞ」
「うるせぇ!俺を邪魔をするならお前からっ!!?」
倒すと言おうした時、一夏の全身が震え始め言う事を聞かな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ