私に投影出来ない剣は無い!!
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。まるで見えない何かに体を束縛されているかのような物に近い物を感じる。―――これは明らかに対戦相手ラウラによる所業だと解った、その証拠にラウラは笑っている。
「成程、話には聞いていたがこれはAIC、アクティブ・イナーシャル・キャンセラーか。一対一では反則的な効果だな」
「どうだ停止結界の味は、これで貴様は私に手も足も出せん。私を侮辱した事をたっぷりと後悔させてやる!!」
殺意と怒りが混同し憎悪に近い感情を浮き彫りにさせながらレールガンを心に向けるが心はいたって冷静だった。焦る事など無い、自分はこれの攻略法を知っている。
「憑依経験、共感終了。工程完了、全投影、待機!」
「な、何だこれは!!?」
ラウラは突如、心の後方に多数出現した剣に驚愕した。ISにこれだけの数の武装を施す事無く不可能な筈だからだ。だがこれは施された武装ではない、作り上げられた、複製された武器の山。この程度の投影など今の心にとっては何の負担にもならない。
「これならどうかな黒兎、停止解凍、全投影連続層写!!!」
一気に十、いや百はくだらない数の剣がラウラへ向けて発射される。これだけの数では流石に心に停止結界をし続けているのは無理だと判断し結界を解いて回避に専念する。一対一では絶大な効果を発揮するAICだが使用には多量の集中力が必要であり、複数相手やエネルギー兵器には効果が薄い。既にその事を束に聞いていた心は対策として全投影連続層写を準備していた。
「ぐっ!これはっ!!があああ!!」
剣を攻撃しながら回避をし続けるラウラだったが、遂にそれも不能なレベルに達し防御を試みるが馬鹿げた量の剣の防御など無理に等しく大きく吹き飛ばされてしまう。一夏とシャルルはその戦闘を見て目を丸くする事しか出来ていなかった。一夏はこれまで見てきた心の戦いが本気ではなかった事に、シャルルはドイツ軍人であるラウラを圧倒している事に驚きを感じていた。
「さてと、そろそろ終わりにしよう。取って置きの投影品でな。――――投影、開始」
そう言い双剣が消え、代わりに一本の剣が握られた。それは一夏にとって見覚えがある剣だった。自分のIS、白式に搭載されている雪片弐型に似ているのだから。だが弐型よりも洗礼されたそのフォルム、刀身、明らかに弐型ではなかった。それは
「ゆ、雪片、壱型……だと!?」
嘗て織斑 千冬が世界最強の座を手にしたときに使われていた最強の剣。雪のように淡く、されど烈火の如く燃え上がる剣。
「な、ぜ、貴様がそれを持っている!!!!それは、教官が持ってこそ輝くものだ!!!」
「それは君自身の意見だろう、だがこれ以上に君を斬るの
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