Life11 聖書の子らの新たなる道 −赤VS白− −不敗VS逆転劇−
[5/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
トル程離れた地点まで戻って来ていたバーサーカーの姿が有った。やはり笑っていた。
「フハハハハ!圧政者及び走狗共は、追い詰められると仲違いするのは必然!さあ、その醜さも含めて私が押し潰して見せよう!」
このバーサーカーの今迄の言葉と格好を考慮して、ある考えを導き出す士郎。
「――――会話が通じるか知らんが確認だ、貴様の真名はスパルタクスで相違ないか?」
「!」
言い当てられたのが図星だったからなのか、虚を突かれた表情をしたモノの、一瞬で笑みを浮かべ直したバーサーカー。
「確かに私はスパルタクスだが、それが如何した!私が貴様を潰し、圧政者を屠る結果には何の影響もない!」
会話が成立したのには驚きではあるが、言い当てられたからと言って隠さず認めるあたりは、バーサーカーのクラスには恥じない様だ。
「いや、ただ確認と共に言いたい事が有ったんだよ。――――今まで、幾度も追いつめられた所からの逆転劇もこれまで。貴様が言う圧政者の走狗に倣って言おう――――バーサーカーよ、返り討ちに遭う覚悟は万端か?」
この言葉に、今まで以上の醜悪な笑みと共に笑う笑う、只笑う。呵呵大笑とも言うべき轟音で、笑う巨漢。
「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!私の真名をスパルタクスと理解しての、その言葉その傲慢、いいぞいいぞ!実にイイ!!それでこそ、屠り甲斐があると言うものだ!さあ、蹂躙してみるがいいぃぃいいい!圧政者の走狗ぅうううううう!!私はそれを受け止めて、押し潰して見せるぅうううううう!!」
どれ程の強敵にも、ただ“不敗”であり続けた錬鉄の魔術使いと、ローマのある時代において奴隷解放のために立ち上がり、レジスタンスのリーダーとして幾度もの困難を乗り越えて来た“逆転の雄”の激突が、改めて始まった。
−Interlude−
時間は少々遡り、駒王学園の新校舎でのある一室にて、とある2人ほどが厳重なトラップを敷かれた空き教室にて拘束されていた。
容姿から見て、先の事件で拘束された神の子を見張る者の元幹部であるコカビエルと、とある件にて『皆殺しの大司教』と言う悪名と共に堕天使側に追放されたバルパー・ガリレイだ。
その内、コカビエルは意識にまで封印を施されているのか沈黙しているが、バルパー・ガリレイは只の縄程度だったので何とか逃げ出せないかと悪あがきをしていた。
(冗談ではないぞ!このままでは確実に私は処刑される!未だ聖剣の研究も極みに達していない上、私を追放した教会の上層部共への報復も出来ぬまま果てるなど・・・・・・冗談では無いわ!)
非常に手前勝手かつ逆恨みにも等しい理屈が、今のこの男の正義だった。
そして、その歪み切った正義を叶えたい男の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ