54家族
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◇ヤマト
「とうとう、自分の子を持たな」
「嫌なの?」
「いや、嫌ではないよ、ただ、戦いの中に生きる俺が、親になれるのかってね」
そう、俺が居るところ、行くところでは戦いが起きる。また、いつ戦いが起きるかはわからないし、もしかしたら俺が死ぬかも知れない……なのはが渋っていたのがよくわかる
「ヤマト………」
「なのはもな、戦いに生きる人で、ヴィヴィオを自分で引き取るのを渋っていた。なのはも一度大怪我を負ったから、もし、ヴィヴィオが居るのに墜ちたら嫌だったから最後まで渋っていた。俺もそんなんだよ、自分が死でしまうと思うとどうしてもそんな姿を子供に見せたくない……でも、子供が欲しかった……」
「ヤマト………」
「俺には親がいない……いや、いた。けど、あの子達とおんなじくらいの年に殺された………」
なにはなしてんだろ………
「親を無くした苦しみはよく知っている。だからこそ、俺達は生きて家族としていなきゃならないと思う」
「そうね、私達は生きてあの子達を見守る責任があるわ」
あいつらの未来を見守らなきゃならない……あいつらに俺と同じ悲しみや苦しみを背負わせてはいけない……
「それと、ヤマトは死なないわ」
「?」
「ヤマトは私達が守って見せるわ。だから、ヤマトは死なないわ、死なせないわ。『誰も死なせない』のが、ヤマトを失った九年前から私が背負ってきた物よ」
リアス………君は……君は………
「強くなったな、心も…」
「もう同じ過ちを犯したく無いのよ。私のために死んでほしく無いのよ……」
泣くのを我慢しているリアスをそっと抱きしめる
「ごめん、ごめん、俺が弱かったばっかりにリアスにつらい思いをさせてしまった……ごめん」
「いいのよ、私もあの時…弱かったわ、貴方以上に……」
俺ももう、同じことは繰り返さない二度と!
◇
翌日、俺はリクトとマヤの相手をする事にした。
「パパ…抱っこ……」
「いいよ」
「パパ遊ぼ!」
「待ってね」
甘えん坊のマヤ、元気でリアスみたいにプライドが高いリクト。
二人とも純粋悪魔と言われたら混血悪魔だろう。まあ、ただの混血悪魔ではない、ヴァーリみたいに悪魔と人間の間の子ではなく、聖獣フェニックスと上級悪魔の間の子、もっと大きく言えば天界と冥界の間の子で聖と魔を産まれながら持っている超が付くほど珍しい双子だ。だが、それゆえに誘拐に合う確率が物凄く高く、外にでる場合はグレイフィアかルシファー眷属の誰か叉はヤマト眷属、白き翼、グレモリー眷属、兵藤眷属の数人と外に出ることになっている。まあ、ほとんど俺とリアスがついていき俺が周りの殺意を感じ覇気で潰すと言う感じで二人に悟らせないで誤魔化し
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