二つの世界
53子
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◇ヤマト
冥界に帰ってきて数日、ミッドチルダに行く前の極普通な日常をおくっていた………いや、一つ変わったことがあった。それは、戻ってきてすぐだった……
─────
数日前
─────
「ふっ〜戻ってこれたな」
俺はミッドチルダ………自宅からジオラマ経由で、グレモリー城の門の前に転移していた。
「お兄さん誰?」
門の方を見ると紅髪の二人の女の子がいた。
「ここに、知り合いがいるんだ。ところで君達は?」
知り合いがいるのはほんとだが、ここの住人何だけど、この子たち居たっけ?
「僕、リクト!リクト・グレモリーです」
「私はマヤ、マヤ・グレモリーです。双子です」
ふぇ!?グレモリーって、まさか、リアスの子か?よく見ればリクトちゃん、リアスに似てるな……マヤちゃん………俺に似ているような似てないような……すこし、試してみるか
「ヤマト・グレモリーに会いに来たんだけどいるかな?」
リクトちゃんが残念そうに答える
「パパは今、遠くに行ってるのいないよ」
あははは、本当に我が子だ、見た目4〜5歳だから、向こうに行ったと戻って来る前に生まれていたな……
「そ、そう、なら、リアス・グレモリーはいるかな?」
「うん、ママはいるから呼んでくるね!」
リクトは元気よく返事をしてくれるが
「リクト、もう来てるわ」
「ママ!このお兄さんが会いたいって!」
リアス、途中から見ていたよね?姿と気配を完全に消して見ていたよ?
「わかっているわ、お帰りヤマト……」
「ただいまリアス」
優しく微笑むリアス、俺も微笑み返している中リクトちゃんとマヤちゃんは不思議そうな顔をしている
「リクト、マヤ、彼があなた達のパパよ」
「「えぇぇぇぇぇぇ!?」」
まあ、驚くよな、普通に話していた人が実はお父さんだったなんて、驚くよな
「じゃ、じゃあ、さっき、パパがいるかって聞いたのって……」
「俺の子か確かめるためにちょっとしたイタズラだよ」
「パパひどい!」
いや、ねえ、目の前に突然、自分の子が現れたら現実逃避したくなるよ?
「そういえばヤマト、さっきリクトのことちゃんって呼んでいたよね?」
「それがどうした?」
俺がそう言うとリアスが笑いをこらえる
「リクトは男の娘だわ」
「…………マジ?」
「マジよ」
……………
「マジなのかリクト?」
「ほんとだよ?」
…………………
「マヤそうなのか?」
「……………うん」
………………………
「(プシュー)」
「ちょ、ヤマト!?」
「「パパ!?」」
気づいてあげられなかった恥ずかしさ
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