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歪みすぎた聖杯戦争
6話 交叉する視点
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威となる能力だった。
サーヴァントの武装の優劣は、それが帯びた魔力や魔術的な効能によって決すると言っても過言ではない。だがこのランサーを前にしては、強力な武装を誇るサーヴァントほど、その優位を覆されてしまう。

「その甲冑の守りを頼みにしていたのなら、諦めるのだなセイバー。俺の槍の前では丸裸も同然だ」

揶揄するかのようなランサーの言葉に、セイバーは鼻を鳴らした。

「たがだか鎧を剥いだぐらいで、得意になってもらっては困る」

ランサーの槍の脅威を認識してなお、セイバーは畏怖の心を持ち合わせなかった。まだ形勢はどちらに傾いたわけでもない。セイバーは自身に纏わせている銀色の甲冑を解除しようとした、
刹那───────






「───お二方。少しお邪魔するぜ、うん。」



その声は倉庫街に響く。セイバーは直ぐさま甲冑の解除を辞め、ランサーは槍先はセイバーに向けたままだが顔は突如、声のした方を向く。そうした全員が、声がした方を向くと其処にはC2の上に悠々と佇んでいるニヒルな笑みを浮かべるライダーの姿があった。
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