5話 坐して待つ
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かる。」
薄暗い路地の場所で聖杯戦争の第二戦目が始まろうとしていた。
○○○
雁夜と別れた蒋都は間桐邸から少し離れた良野公園という所にに来ていた。
蒋都は中に入り歩いていたが公園の周りにはビルやショッピングセンターに囲まれてるというのに、人の気配が全くしないのだ。公園を照らしている電球でさえ大体の電球も消えかかっているためこの公園の暗さを醸し出していた。
そして、歩いて目的の場所、ベンチの所まで来た。ベンチには二つあり二つ目のベンチにはもう誰かが座って本を読んでいた。
蒋都は何気なく一つ目の方に座った。
「久し振りだな、最後に会ったのはいつだ?」
蒋都は前を向いたまま、誰もいない方を向いて喋り始めた。
すると、隣にいる男が言葉に反応をした。
「………二年前だ…………」
本を読んでいる手を止め、上を見ながら、蒋都の質問に答えた。
「いっつもお前は何かするとなると本を読んでるよな」
「………」
蒋都は薄ら笑いをしながら男をバカにしたが、男はたいして反応を示さなかった。
「.....。今度は何の本を読んでるんだ?」
「『容疑者Xの化身』だ…」
「またそういう暗そうな本を読むなぁ〜、もっと他に趣味は無いのか?」
「何度も言うが、俺は本を読む事が趣味では無い…自慢でも卑下でもない
暇だから読んでるだけだ。」
「分かってるって、別にお前の事を馬鹿にするため、わざわざ呼んだわけじゃなねえよ………仕事を頼みたい。」
「……自分でもできるだろう。」
「電話で話したと思うが、この聖杯戦争とやらに勝ち残るには、俺だけの力じゃ厳しい。」
聖杯戦争、最初話しを聞かされた時は余りの馬鹿馬鹿しさに呆れてしまったが、蒋都がそんな嘘をつく男では無いことは、長い付き合いで分かっていた。
「フッ…。魔術やら何やらよく分からんが、やれるだけやろう。」
「悪いな、指示はメールでする。」
実際、他の奴らに魔術やら聖杯戦争の事を話しても、イカれた野郎と思われて依頼を請けてくれないと思ったので、蒋都が一番に信頼出来る殺し屋を雇うことにした。
「─────────相手は?」
男は立ち上がり、動き出す殺し屋、狩るため。
「電話で話した通り、聖杯戦争のマスターだ。しかし、マスターにはサーヴァントと言う強力な使い魔を連れている、サーヴァントの相手はしなくていい、マスターが単体の時や隙ができた時に、マスターを殺してくれ。だが戦闘の際のアクシデントやトラブルの際はそちらの判断で動いてくれ。慎重に頼む。マスターもただの一般人では無いからな、俺の持っているスタンドがもしかしたら、相手の方もスタンドを持っているかもしれない、魔術とやらも使っ
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