5話 坐して待つ
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た原因を察した。
「──!……正解〜 だが質問は質問で返すもんじゃ無い。しかしよく俺が誰なのか分かったね。じゃあ次はこっちの質問に答えてもらう番だ..」
吉良は正体を告げられてもなお、一切の動揺を見せない。むしろこの状況を楽しんでいるようだ。
「君に答える必要は無い。他人に答えてもらわずに自分で答えてみたらどうかね?
それに君の右手のそれは令呪のようだが全く、今はもう聖杯戦争が始まってるというのに、令呪を隠さずこうも堂々と行動しているマスターが居るとは驚きを通り越して呆れるよ」
アーチャーに言われると、吉良は無言のまま令呪がある右手を見始めた。
しばしの沈黙。その後、男はいきなり爆笑した。
しばらく、彼はおかしくてたまらないという感じで笑い転げる。
「は、はははは!なるほど。確かに此れじゃばれても仕方ないな──────しかし、そのことを理解しているって事は、サーヴァントのお兄さんよ…俺の敵ってことでいいのかな?」
声色が一瞬にして変わるそれと同時に吉良の近くにそいつは姿を現す。白のマスクに黒いローブを纏って居る。殺気の固まりとなった吉良に、たいしてアーチャーは目の前に現れた白のマスクの奴の方に警戒していた。
(あれはさっき藤姉の首を絞めていた奴か..)
アーチャーが不思議に感じていた、目の前の青年の横に佇んで居る者
人間の形をしているが人間には見えない、いや、生物なのかすら怪しい白いマスクを被ったものはただ、佇むだけだった。
しかし、アーチャーが警戒しているのは容赦、姿だからではない。
魔術の発動の反応がしないのだ。青年の方もその横にいる白のマスクの方にも魔力の反応がしないのだ。なら、今目の前にいる白のマスクの奴はどうやって現れたのだ? いや、幻覚か…それならありえそうだが、多分違うだろう、相手を幻覚にはめるとなるとかけられた相手には僅かながら精神の乱れがあらわれるはずだ。
しかし、アーチャーには体の気に乱れはない、となると………
アーチャーが必死に分析をしているとその疑問に答えるかのように吉良が口を開いた。
「やはり見えているな、本来、同じ力の持ち主でなければ見えないのだが、何かしらの接点があるかもしれないな………今、君の目の前にいるのは精神エネルギー形作るヴィジョン(像)…ある者はスタンドと言っていたな」
精神エネルギー ヴィジョン スタンド 青年はそう言ったその言葉からアーチャーがだした結論は──
「..超能力者か....」
「そうとも言うかもしれないが、そお簡単に分別できるものでは無いよ..スタンドは」
「たかだが少し変わった能力を持ってるだけで、サーヴァントに戦いを挑もうとは、君は凄腕の一流かとんでもない三流か、分からないな」
「なぁに、直ぐに分
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