暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
ファントム・バレット編 〜守り人たち〜
疾走する本能 消える哀しみ
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他のアシムレイトロイドたちを!?』
『もう一人獲得済みだ。楽しみに待ってろよ、クソども!!』
そのまま狂気は去って行った。
(もうお前は戻れないんだな、和希……)
そこから自我が引っ張られ、一気に覚醒した。
目が覚めるとそこは病室だった。アミュスフィアが一つ用意され、ここから次元を超えて入っていく。
「なぁ、ユキ、お前大丈夫か?」
突然のリンの言葉に何がですかというと、リンはすぐに答えた。
「お前、ここに来るまでずっとボーッとしてたけどよ。俺はそこは気にはならなかった。ただ少し変だなぁとは思ったけどさ。だけどさ、お前……帰ってくるまでに何があった?」
「……なにがですか?」
正直なところ、本郷のことを話したくなかった。またそこで関わりを持ってしまう可能性があるから。一応ほんの少しだけ自我がユキの体内に入っているため、この世界で繋がりはできたが、他の世界とのつながりはないはず。
「一気に冷たい雰囲気になったしよ、一番気になったのはそこじゃなくてな。お前とこうやって話す少し前に、お前の姿が突然ブレたんだよ。カラーもネガみたいに一瞬なった。お前に一体何があった?」
「大丈夫ですよ。大丈夫。平気です。それより行くならいきましょう?できるだけ早く片付けたほうがいいですし……」
(できるだけ早くハートとソロは始末したほうがいいからな)
心の中で思ったことは口にせず、次元を開けてユキたちはGGOにダイブした。
「っ……痛いなぁ……蒼藍め……あのクソガキ……ッ!!」
憎悪の言葉を撒き散らしながら、一人息を吐くsrrowは、自身の家の壁に寄りかかっていた。その体から溢れ出る多量の血によって、床を汚した。
(ああいう子は嫌いなんだ。いつもいつも、僕の……俺の邪魔ばっかして……ッ!!)
黒い心が哀しみを昇華させる中、哀しみは蒼藍の男との戦いで、新たな能力を覚醒させた。その能力は同質化の強化版。さらなる一体化の到達点。
その名も《ありがとうはごめんねより残酷な言葉》。通称スペルミス。彼にとってのその言葉は、嫌い。
(誰も知ろうとしないくせに……何も知らないくせに……理解しようとも思わないくせに……みんな自分が正しいと言い張るように説教して……!!)
憎悪が哀しみを振り切った。身を焦がす黒い炎。
先
(
・
)
ほ
(
・
)
ど
(
・
)
か
(
・
)
ら
(
・
)
止
(
・
)
ま
(
・
)
ら
(
・
)
ぬ
(
・
)
幻
(
・
)
聴
(
・
)
。
(
・
)
それは声色を次々とsrrowが知る人物に変えていった。
ダーク、リン……次々と声色を変えていく声は、心をすり潰していった。その言葉は一貫して《嫌い》だった。
「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさ
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