第2巻
戦いの後始末×ランクSSS認定
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校長先生のマンションに運ぶ前に、静乃以外のサツキとマヤは寝ていたが静乃だけを起こした。あとアンジェラの心の声が聞こえたが、これについては俺のみ知る事でいいだろうと思った。対ドウター戦で勝利した後、フェラーリからいつもの黒い送迎車になったスナイプ・ゼロと空間切断能力によって、エドワードとアンジェラが泊まっているホテルを知った後に蒼い翼の者が送って行った。ホテルの者には、キーを渡してあるので起きた頃には既に撤収しているだろう。
『我らの負けだ!我が君も認めている!だからもう矛を収めてくれ!』
アンジェラが眠っているのにも関わらず、こういう声が聞こえてくる。叫びが届いてないのか、もっと叫ぶようにしていた。
『お願いだ・・・・お願いだ・・・・』
今のアンジェラは夢の中にいて、空は真っ白に覆われて精根尽きたかのようにその場で膝を屈し、冠雪した地面に突っ伏す。
『ウルシバラめ・・・・タダノリめ・・・・あんな小物の口車に乗るべきではなかった・・・・。私がお諫めするべきだった・・・・。軽々しく触れていい相手ではなかったのだ、アレは・・・・!』
という本来起こるはずだったストーリー原案を見ていたが、それは夢の中でしかない事である。ついでにアンジェラが目覚める時には、風刃の舞で受けた傷と魔法での青痣も治しておいた。愚かしい恨み言と悔いが口を衛いて出てしまう程、心を折られていた。禁呪保持者の《救世主》という原案から変えてしまって、神が宿った《救世主》は神皇帝だと知っていれば、誰がおいそれとちょっかいかけようか完膚なきまでの敗北を味わした。アンジェラが起きた時には主であるエドワードは、隣のベッドで寝ていたらしい。
「俺らも帰りの車があってよかった」
「そうですね、・・・・ですが、黒鐵を出してしまうのは少し計算違いなのではないでしょうか?諸葉様」
「だな。もう少し後だったはずなんだけど、どこかで狂ってしまったようだ『あれ?私は一体』静乃、起きたか」
今は運転席に沙紀、助手席にサツキとマヤ、後部座席には俺と静乃という席順となっていた。ちなみに車は本来なら壊されるはずだが、破壊されないで走れる状態だったので、走らせているけどな。本来だとかなり古い車でもう生産されてない車だったので、セーフだなと思った。それに俺達が悪い事をした訳ではない、イギリス本部と凡人理事長が招いた事だ。
「ここは・・・・車の中?」
「ああそうだ。サツキとマヤは助手席にいるぞ、せめて創造神黒鐵の姿を見たという記憶を消したんで少々眠ってもらっていた」
「そうなの。それから今日から諸葉は私を養ってくれるのでしょう?とても嬉しいわ」
「ま、あそこはもう差し押さえたから、家自体はないけどな。しょう
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