第19話 魁、剣を語る
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。予定を早めて、私は最上層の<<紅玉宮>>にて君たちの訪れを待つことにするよ。九十層以上の強力なモンスター群に対抗しえる力として育ててきた血盟騎士団、そして攻略組プレイヤーの諸君を途中で放り出すのは不本意だが、何、君たちならきっと辿り着けるさ。だが……その前に……」
茅場は右手の剣を床に突き立てる。すると奴はこんな提案を出した
『キリト君とソウジ君。それにタカトラ君。君たちには私の正体を看破した報奨を与えなくてはな…チャンスをあげよう。今この場で戦うチャンスだ…無論不死属性は解除する。私たちに勝てばゲームはクリアされ全プレイヤーがこの世界からログアウトできる。どうかな?』
茅場の言葉にアスナは首を縦に振らなかった
『だめよキリト君、タカトラ君、ソウジ君……!あなたたちを排除する気だわ……。今は……今は引きましょう……!』
確かにそれがベストかもしれない。だが……
『『『ふざけるな……』』』
こいつだけは許せない。育ててきただと?オレたちの命を何だと思っていやがる。オレたちが命をかけて戦ってきたのを嘲笑うかのような発言をオレは到底許すことなどできない『いいだろう……』
『いい加減アンタのそのムカツク声を聞くのも我慢の限界だったからね』
『決着つけようぜ……!』
「キリト君っ、ソウジ君っ、タカトラ君っ……!」
「ごめんな。ここで逃げるわけには……いかないんだ……」
「ああ……こいつだけは許せねぇ…!」
アスナは涙を流していた
「死ぬつもりじゃ……ないんだよね……?」
「ああ……。必ず勝つ。勝ってこの世界を終わらせる」
「解った。信じてる」
キリトはアスナの体を床に横たえさせて立ち上がる。そして、オレの横に並ぶと両手で二本の剣を抜き放つ。オレとソウジもそれに習い、腰からそれぞれ愛刀の刀…ソウジは《則宗》を、オレは《兼重》を抜いた
『やめろソウジッ!!』
『タカトラーーッ!!』
声を出したのはエギルとクライン
『エギルさん…今まで剣士クラスのサポート、ありがとね。知ってたよ、アンタが儲けのほとんど全部、中層ゾーンのプレイヤーの育成につぎこんでたこと』
『!?そ、ソウジ…お前……』
ソウジがエギルに話しかけている間に俺はクラインに話しかける
「リーダー、今まで世話になったぜ。アンタがあの時俺を風林火山に入れてくれなかったら、俺はこの場に立っていることができなかった……ホントにありがとう」クラインは両目から大量の涙を出しながら叫んだ
『て……てめえ!タカトラ!礼を言ってんじゃねえ!今礼を言ってんじゃねえよ!!許さねえぞ!ちゃんと向こうで、メ
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