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とある異世界の交差物語(クロスオーバー)
第19話 魁、剣を語る
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て俺はこの世界に来てから、ずっと疑問に思ってたことがあった……“アイツは今、どこで俺達を観察し、世界を調整してるんだろう”ってな………でも俺は単純な心理を忘れていたよ。どんな子供でも知ってる』

そう言ったキリトはヒースクリフを睨み付けながら叫んだ

『“他人のRPGを、傍らから眺める事ほどつまらないものはない”…そうだろ?ヒースクリフ。いや………茅場(かやば) 晶彦(あきひこ)!!』



『『『『!!??』』』』



キリトの言葉にオレとソウジを除いた攻略組のメンバー全員が驚きを隠せなかった。SAO最強にして切り札(エース)と呼ぶべき男がすべての元凶なんて想像もしたくない事態だ。にも関わらず目の前の男は慌てる様子もなくオレ達3人にある質問をした



『……なぜ気付いたのか参考までに教えてもらえるかな……?』

『……最初におかしいと思ったのはデュエルの時だ。最後の一瞬だけ、アンタは余りにも早過ぎたよ』

『オレ達も同じ答えだ。どんな戦闘のプロでもあの腕を伸ばしきった状態で一瞬にも満たない瞬間に手元に戻すのは不可能だからな』

『やはりそうか。あれは私にとっても痛恨事だった。君の動きに圧倒されてついシステムのオーバーアシストを使ってしまった』

そう言ったヒースクリフは周りを見回した瞬間に変わらない笑顔でこう答えた

『確かに私は茅場 晶彦だ。付け加えれば、最上層で君たちを待つはずだったこのゲームの最終ボスでもある』

ヒースクリフ。いや、茅場 晶彦の言葉に攻略組のメンバーに衝撃が走った。その中でも一番ショックが大きかったのかアスナがよろめくがそれをキリトが右手で支えた

『趣味がいいとは言えないぜ。最強のプレイヤーが一転最悪のラスボスか…』

『なかなかいいシナリオだろう?盛り上がったと思うが、まさかたかが四分の三地点で看破されてしまうとはな。……君たちはこの世界で最大の不確定因子だと思ってはいたが、ここまでとは』

不適な笑みを浮かべる茅場に対して今まで黙ってみていた血盟騎士団の幹部プレイヤーの一人が巨大な斧槍を握りしめ絶叫しながら地を蹴りヒースクリフ、茅場に振りかぶる。

「貴様が…貴様が……俺たちの忠誠を……希望を…………よくも……よくもーーーッ!!」

しかし、茅場は冷めた目で左手を振りウインドウを操作する。その途端男は空中で停止、そして地に落ちた。HPバーにグリーンの枠。つまり麻痺状態だ。茅場はそのまま、ウインドウを操作し、オレとソウジ、キリト以外の全てのプレイヤーを麻痺状態にした

「どうするつもりだ…この場で全員殺して隠蔽する気か?」

だけど茅場は首を左右に振ると続ける

「まさか…そんな理不尽な真似はしないさ。こうなってしまっては致し方ない
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