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Sword and magic of fantasy
Second episord〜Marchosias〜
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ち上げ、持ったまま回転した。
グルングルンと円の軌跡が見える程に早く、
そして、その手を離した。
マルコシアスは壁に激突した。
「…リュウ」
「…なんだい?」
「あのガードと肉体強化」
「その魔法を…使えと…?」
剣
(
つるぎ
)
は、ニヤッと笑い、リュウは、「はぁ…」と溜め息を吐いて、口を尖らせてブツブツと文句を言った。
「さぁ、次は失望させないぜ…駄狼ォッ!」
剣
(
つるぎ
)
は、先ほどの何十倍と言う速度で、マルコシアスに近づいた
マルコシアスは、
剣
(
つるぎ
)
に向かって、
炎
(
ファイアー
)
の
息
(
ブレス
)
を吐いた。
「足を止める必要はない」
リュウの呟きと共に
剣
(
つるぎ
)
の周りに丸い膜のようなものが表れた。
炎の息は膜に阻まれ、無と化した。
マルコシアスは喉を唸らせて地面に勢いよく拳をたたきつけてリュウに
瓦礫
(
がれき
)
を打ち出した。
リュウは飛んできた瓦礫に対し何もせずに立ち尽くした。
瓦礫はリュウの居る場所に当たらずに外れた。
『あいつの魔法を打ち消せば』
そんな風に思った魔狼マルコシアスは、盛大なミスを犯した。
リュウの頭脳を舐めていたのだ。
また、どんな戦闘に関しても、一瞬でも気を逸らしてはならない。
最強クラスの悪魔。
魔狼マルコシアスは、『ニンゲン』に対し、甘く見ていた。
その慢心は、マルコシアスを『破滅』へ、と導いた。
既に、マルコシアスの目の前に
剣
(
つるぎ
)
がいた。
狙うのは、『首』。
マルコシアスは、瞬時に反応して拳を振るうが、斬るが早いか、
剣
(
つるぎ
)
の『雅月』は、マルコシアスの首に刃を食い込ませた。
ズバァッ!!
と、雅月がマルコシアスの首を刎ねた。
首から血が噴出し、雨のようになった。
しかし、マルコシアスは完璧に殺される前に攻撃を繰り出していた。
地上へ落下した瞬間。
マルコシアスの腕は
剣
(
つるぎ
)
の腕を、大剣ごと弾き飛ばした。
「ぐっっ!?この!!駄狼がぁァッッ!!」
剣
(
つるぎ
)
は既に死亡したマルコシアスを拳で殴りぬけた。
マルコシアスの身体は、壁まで吹き飛び
やがて、牙と爪、黒い結晶を落として消滅した。
剣
(
つるぎ
)
は、自分の腕を拾い、傷口にくっつけた。
そして次は、大剣『雅月』を取りに向った。
大剣を
剣
(
つるぎ
)
が手に取った瞬間。
大剣はボロボロと崩れ落ちて、白い色の結晶だけが残った。
「
任務
(
ミッション
)
完了だな」
リュウの呟きに
剣
(
つるぎ
)
は頷く。
リュウはマルコシアスの牙を持って「これでいいかな…」と呟い
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