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Fate / the beelzebub comes.(魔王来たりて)
第1話 来訪
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々と輝く赤い光を触れさせた。

「・・・!?・・・これ・・は・・・?」

彼の言った通り、私の頭の中に様々な映像が流れ込んできた。

――――男の禍々しく強大な魔力を行使する姿、数多の異形共と殺し合う姿、魔王としての覚醒・・・・・そして人間達の裏切り・・・

・・・そう・・・・彼も裏切らたのね・・・信じていたモノに・・・


その後も様々な映像が脳裏を流れていく。

・・・最後にかの魔法使い――――キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグとの会話の場面が映つり、そこで映像が終了した。

「・・・ソレが俺が此処に来た理由と、俺自身の正体だ。」


・・・・・・・・・まさか、これほどの存在とは思わなかったわ・・・

存在としての格が違う・・・私が逆立ちしても敵う相手では無い・・・・・

・・・でも、信用に足る人物ではある様だ。

仮に味方に引き込めれば、聖杯戦争においてこれ以上頼もしい存在もいないだろう。

それに・・彼と契約出来れば、私は魔力制限の枷から解き放たれる・・・魔力の枯渇を気にせずに魔術を行使出来る・・・

何より、魔女のマスターが魔王なんて、洒落が効いていているじゃない。(思考時間1.03秒)

もう一度だけ人を・・・目の前の男を信じてみる気になった私は、何時になく高速思考が可能な頭の中で、
今後のシミュレートを一瞬にして完了させたのだった。
















(シリウスサイド)

記憶の投影が終了してから数秒間程、女は黙っていたかと思うと、

「今の映像からすると・・・シリウス様は今回の聖杯戦争に参加するという事で良いのでしょうか?」
ずずいとこちらに詰め寄って来た。

しかも、何故か話方が敬語の上、名前の後に様付けになっている。

名前自体は記憶の中で知ったんだろうが・・・

「あ、あぁ・・・まー、その方が動き易いだろうしな・・・しかし、何故様付けなんだ?」
俺は額に汗がタラリと流れるのを感じた。

「まぁ、私なりのけじめという物ですわ。
 ・・後、私の事はキャスターとお呼び下さいな。」

どういう意味なのか、サッパリ分からんな・・・

それにしても、唱える者(キャスター)とは・・・まぁ、格好からしてらしいといえば、らしい名前だが・・・

本当の名前を教える気は無いという事か?


・・・・・・まぁ、良いか・・・

「・・今更だが、俺の名前はシリウス・インバース・ガブリエフだ。」
記憶を見せた際に俺の名前は既に承知だろうが、俺は改めて自身の名前を名乗った。

「ではシリウス様・・・今から私と契約して下さいな。」


・・・・・・・・・・・・・・・何?

「・・・それは、
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