インフィニット・ストラトス 否定の救世主 2
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開だからでしょ」
「言い換えれば相手に自分の気持ちを叩き付けるってことだよね。それってね、例えるなら錠前と言う相手の心に、無理矢理自分の気持ちって言う鍵を差し込もうとすることなんだよ。これ、一夏の周りに居る女の子の大抵が当てはまることだよ。篠ノ之さんとかオルコットさんとか鈴ちゃんもだね。少しだけ止まって、よく見てみると鍵が間違ってるのが分かる時もある。無理矢理差し込もうとして錠前を傷つけずにすむよ。相手や場に合わせながら自分らしさを見せる、それが格好良い大人の姿だよ」
ISが解除されてしまった鈴ちゃんに止めを刺そうと振り下ろされた刀をルガーランスで弾き、ボーデヴィッヒさんのISだったものを蹴り飛ばす。
「暮桜を模したか。機械に身を任せるなんて、それじゃあ君は何処に居るって言うんだい、ボーデヴィッヒさん?」
「操!?」
「オルコットさんを連れて下がるんだ、鈴ちゃん。こいつはオレがなんとかするから」
再び斬り掛かってくるのを受け止めようとするがすぐに引かれてしまう。
「なるほど、オレの対策もしてあるんだ」
オレの同化の弱点、それは対象に1秒以上接触しなければならないこと。それをこいつは理解している。オレが同化した時にはそんな思考パターンは無かったはずなのに。
考えられるパターンは2つ。1つは昨日ボーデヴィッヒさんに返却した後、ボーデヴィッヒさんが組み込んだ。もう1つは遠隔で操作された場合。おそらくは後者だろう。鈴ちゃんとオルコットさんを一撃で落としたあの威力、零落白夜以外ありえない。色は黒いが、確かに雪片の形をしている。やはり死んでいなかったみたいだね、篠ノ之束。
「こんな事体になったのはオレの所為でもある。事情を聞く為にも、絶対助けてあげるよ、ボーデヴィッヒさん!!」
ルガーランスで斬り掛かり、パターンを解析する。機械であろうとAIにも癖がある。それを解析すれば同化に持ち込める。2分程切り合い、パターンを掴み、雪片が二本に増えた。
「なっ!?」
こっちもロングブレードをコールして二刀流で迎撃する。だけど、最初に動揺したのが原因で後手に回り続ける事になる。攻撃パターンも変わる。それをなんとかアンカーを使って捌いたと思えば肩に銃が生える。ハイパーセンサーで装填された弾を見て焦る。
「HEAT!?」
まだオレの後ろには二人が居る以上躱す訳にも行かない。簪さんの時と同じ様な状況に立たされたけど、先週の休みにカノンが届けてくれたイージスを同化しておいて助かった。ウィングユニットとイージスユニットを交換して展開する。
イージスはHEATを完全に防いだ。だが、零落白夜がイージスを切り裂き、左端のユニットが切り落とされた。切り落とされたユニットを拾い、同化能
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