21アリアとヴィヴィオなの!
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を思わせてしまったことが少し悲しくて、強く強く抱きしめる。
「ホントはね…無理に強くだけならなくてもいいの。優しい女の子になってくれてもいいんだ。だけど…私にはコレだけで…」
自分で選んだとは言っても、気がついたら魔法で戦うのが日常で当たり前になってて、普通の母親になれない自分に悩んで…そんな私と同じ道に進んで欲しい訳じゃない。
望むなら所か、きっと本当はお嫁さんみたいな温かいものを目指してくれたほうがいい。
だけど、それを伝えるには色々置いて来てしまった。
皆が塾や部活、ちょっとお茶目な事だと帰り道の買い食いとか友達連れ立って遊んで回ったりとかしてる時間。
そんな事の殆どを放置して魔法と修行と戦いに明け暮れて、私は今ここにいる。
私に後悔は無いけれど、こうあるのが『当たり前』であるようにヴィヴィオに見せてしまっていることが悲しくて…
「っ!ぅ…」
唐突に、優しく背中を撫でる感触。
ヴィヴィオが、精一杯手を伸ばしてゆっくりと背中に回した手を動かしていた。
大丈夫って伝えるようなその感触に、私は少しの間声にならない声と共に涙を流していた。
続く
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