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ドリトル先生と学園の動物達
第十幕その八
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「今は八条神社におられます」
「この町で最も大きな神社ですね」
「あの神社は大きな神社でして」
 それこそ日本でも屈指の大きさです、住吉大社程の。
「お寺もありまして」
「それでなのですね」
「はい、そうです」
 教授さんは先生にお話します。
「あちらで学ばれています」
「神道も仏教も」
「そうですか、しかし」
「しかしとは」
「神社の中にお寺があることは」
「神宮寺です」
「考えてみれば凄いことですね」
 先生はこのことについても言うのでした。
「日本ならではですね」
「そうですね、他の国ではありませんね」
「そうです、ですから」
 それでだというのです、先生は。
 それでなのです、あらためて言いました。
「僕にとっても興味があるものです」
「宗教学にもですか」
「関心があります」
 先生ならではのお言葉です。
「それでは八条神社に赴き」
「そうしてですね」
「ジャイフルさんとお話すると共に」
「八条神社、日本の宗教についてもですね」
「学ばせて頂きたいと思っています」
「ではそのことも踏まえて」
 日笠さんは微笑んで先生に言いました。
「八条神社に行きましょう」
「それでは」
 こうお話してでした、そのうえで。
 先生達は大学を出て八条神社に赴くことにしました、トミーと王子も同行することになりました。勿論動物達も。
 そして出発する時にです、トミーは先生に尋ねました。
「まだ八条神社に行かれたことは」
「あったよ」
 そうだったというのです、先生はトミーに答えました。
「けれどね」
「何度もですね」
「本も何度も読めばその都度新しいことがわかるしね」
「それにですね」
「そうフィールドワークもね」
 そちらもだというのです。
「同じ場所を何度も通って観てこそね」
「新しくわかることがあるんですね」
「そう、だからね」
 それでだというのです。
「また八条神社に行くこともね」
「楽しみにされているんですね」
「そうなんだ」
 先生はこうトミーにお話するのでした。
「このこともね」
「そしてですね」
「うん、ジャイフルさんとも会って」
 そうしてというのです。
「動物の皆にお菓子をあげることを止めてもらうよ」
「そのこともですね」
「さもないとね」
 それこそというのです。
「皆が虫歯で困り続けるからね」
「だからこそですね」
「それは止めてもらうよ」
 是非にというのです。
「さもないとね」
「このまま大変なことが続きますからね」
「虫歯は怖いんだよ」
 先生はこのことがとてもよくわかっています、伊達にお医者さんではありません。
「万病の元なんだよ」
「風邪と一緒ですね」
「そう、風邪も注意しないといけないけれど」
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