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女で悪いか。
勝利

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ガシャン!!

と大きな音を立てて倒れた足軽

そこに

「誰ぞおんのか!!」


と 別の足軽が入って来た
男と目が合った 瞬間に


自然に動いた体身に身を任せ


持っていたナイフを
足軽へと投げやった





「ぎゃぁあ!!!!」


悲鳴を上げて右目を抑える足軽に駆け寄り
もう一本ナイフを取り出して うるさい喉を裂いた


足元に 崩れ落ちる体


それを眺めて


1人ガッツポーズを決め
勝利の味を 噛み締めた




「ここも危ない、そろそろB校舎の奥へ行こう・・・皆の所へ」



足軽の肩を踏んで押さえ ナイフを抜き取ると
スカートの裾で血を拭った


(武器も回収しといた方がいいかな・・・)


足軽 二人分の刀を手に取り 廊下へ出た




その時 A校舎の廊下の方から
騒がしい複数の足音が聞こえてきた


「また 敵?」


敵軍かと身構えたが 違った
数人の生徒がダッシュでこちらに向かってきていた


「おい! 前の奴 女子生徒だ!」


「おい!走れ!!!」


「え?」


状況がつかめず 棒立ちしていたら


お腹に圧迫感


「……っ!ぼーっとすんな、捕まってろよ」


誰かの脇に抱え込まれたようだ
目線を上げると

野球部の主将 3年
藤岡 由起夫(フジオカ ユキオ)先輩だった






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