番外22話『乱入!』
[1/9]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
麦わら一味はメリー号に乗って東海岸へと出る脱出組と、黄金を探索して船に持ち帰るという探索組の2チームに分かれて行動していた。
ルフィ、ゾロ、ハント、チョッパー、ロビンが探索組。
ウソップ、ナミ、サンジが脱出組。ちなみにだが脱出組の中にはチョッパーを守るために戦い深手を負った空の騎士ガンフォールとその愛鳥ピエールの姿もある。ナミと一緒に行動したがりそうなハントも、やはり黄金探索と神に対してのリベンジマッチを望んでいる今の状況とあればそちらを優先するらしく、迷うことすらなく探索組へと参加していた。それに関してはナミが少しだけ不満そうな表情を浮かべていたりということもあったのだが、それはともかくとして。
探索組の彼らには、また新たな問題が発生していた。
「困ったわ……コースに誰も戻ってこない」
「んー、まぁチョッパーはともかくルフィとゾロがここに戻ってこれたりはしないんじゃないか?」
「先に行って待つ方がいいかしら」
「……まぁ、あいつらなら勝手になんとかするだろうし、そうしようか」
ロビンとハントの言葉通り、探索組は探索を開始して早々に別行動をとるはめになっているのだ。
それもこれも全長数十メートルはあるという、超巨大で、しかも毒をもっている大蛇に襲われたことが原因だが、見聞色で誰もその大蛇の被害にはあっていないことはわかっているため、ハントも特に心配そうなそぶりを見せてはいない。
ハントは一応それぞれの位置を把握できてはいるものの、さすがに逸れるたびに一々、一人一人を回収していたら時間がいくらあっても足りないことは明白だ。だからこそわざわざ迎えに行かずに、今の結論に至っている。
ハントのことだからそこまで深く考えて、というよりも本当にただ単純に各々でなんとかするだろうから、という理由だけの考えでも全くおかしくはないが。
ともかく、方向感覚に優れているハントとロビンはたった二人になりながらも目的地へとまっすぐ南に歩き出したのだった。
――こ、これは不可抗力だし……ナミも怒らない……よな。
ジャヤでのことを思い出したハントが違う意味でドキドキしているのはご愛嬌といったところ。
「……?」
歩き出して半刻とたたないうちに銃撃音などが響きだしたことで二人が同時に足を止めた。
「随分と森が賑やかになってきたわね」
「……そうだな、いろんなところで戦いが起こってるみたいだ」
大して興味がなさそうに呟く二人。
ロビンは目の前に広がっている景色、森が廃屋を呑みこんでいるという滅多にない光景を興味深く見ているから。いわゆる考古学者としての知的好奇心が他への興味を失わせているという状態だが、ハントは別に目の前の光景に興味があるからでは、もちろんない。
――今の
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ