現実
[8]前話 [2]次話
部活の部長が
点呼し、人数を伝える
「陸上部、12人」
「柔道部、9人」
「レスリング部、5人」
「アメフト部、15人」
「フェンシング、6人」
「美術部、2人」
「クライミング、4人」
「漫研、、ふ、、2人」
「アーチェリー、5人」
「野球 一人減って、、17人、、」
左から順番に テンポよく行われていた点呼が
ボクシング部で止まった
「おい!ボクシング!」
皆が急かすと
一人の部員が前に出てきた
「あー・・・くだらねぇー
戦国時代? あり得るのかよ?
トリックだろ?ドッキリとかテレビだろ?
もしくは映画か・・・?」
会長の前に行き
さらに声を荒らげる
「あぁ!!松本ぉ!!
お前テレビとグルだろ!!なぁ!
じゃぁ西暦何年だよ!?オイ!!答えろよ!!
ざけんな!!!帰せよ!こんなの信じられっか!!」
「…………1576年……」
会長とは別の生徒が口を開いた
「1576年から1582年・・・その6年間のどこか
あの城は たぶん安土城、方角的にも安土城跡地に建っている」
(城?・・・そんなのあったっけ?)
「1576年に築城されて、1582年に焼失してる
だから、その6年間のどこかだ…………史実が正しければ・・・」
急に入ってきた生徒に
ボクシングの彼が食って掛かる
「は? お前何言ってんだよ・・・
つーかお前・・・誰だよ?
4軍のくせにチョーシのんな!!
証拠あんのかよ!?ショーーコ!!あぁ!?」
襟首を捕まれ揺さぶられた彼は
その手を振りほどいて
ドアまで走った
ドアを開けば
見慣れたコンクリートの姿は消えて
野山が広がっていた
開いた口がふさがらない彼は
なおも信じようとしない
「朝が来たら・・・偵察に出る」
まさかの発言だった
「!?・・・おいっ松本!!
助けを待った方が!!」
先生が待ったをかける
「助けなんて、誰が・・・
それに この人数じゃ食料だって、いつまでもつか・・・」
もっともな発言に誰もが口を閉ざした
.
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ