対峙
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「これって、
現実・・・だよね?」
人が死ぬのを見るのは初めてじゃない
だけどよく知った場所で
同じ学校の連中が 次々に 惨殺される様は
いくら慣れてるからと言っても
ショックが大きかった
目を疑う光景に
口元を押さえる
カシャンッー・・・
背後から聞こえた音に気づいて
とっさに双眼鏡から目を離した
「!!」
外の光景に気を取られて気づかなかったらしい
「ひひっ、、おなごじゃ、おなご」
そこには 下にいた男達と同じ格好をした足軽が2人
一人は刀、もう一人は槍のようなものを持っていた
すでに校舎に入り込んでるとは・・・
無意識だった
いつもの癖で
太腿に手をやって 間合いをとっていた
「来るな!」
と叫ぶ
今は何も 装備してない
負ける気はしないが 心許ない
武器が入ってるサブバッグはトイレに置いてきた
深く息を吸って 気持ちを落ち着かせる
「震えておるのか? 大丈夫じゃ お前も直ぐに こ奴らの仲間入りよ」
持ち上げた 手には
星徳の生徒であろう 首が 握られていた
「・・・・・・」
思わず 眉をしかめた
そんな私を見て
男達は下品に笑いながら ジリジリと近づいて来る
(相手の動きをよく観察、武器を奪って
1人は殺そう・・・もう1人は 捕縛する)
脳内でシュミレーションし 踏み込もうとした
その時ーーーーー
グラウンドから響いた大声
「退けーーーーーーー!!」
「退くぞぉぉーー!!!」
(!!)
「ちっ 退却だとよ」
「おぉ、仕方あるまい」
うしろ髪を引かれるように何度か私を振り向きながらも
男達は元来た道を 足早に戻っていった
姿が見えなくなると 私はその場に座り込んだ
「これは一体・・・何が起こってる?」
.
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