ランク
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星徳高校1年 小田 夏美(オダ ナツミ)
スポーツ強豪校として有名な
星徳高校に通いながらも 私は帰宅部だ
運動が出来ないわけじゃない
部活に入らないのは 理由があってのことだ
放課後になり
誰もが部活へ急ぐなか
クラスで私1人が
ゆっくりと帰宅の準備をしていた
鞄に教科書やノート類を詰めて
パンパンに膨らんだサブバッグを掴んだ
チャックを開けて 中を見れば
自嘲的な笑がこぼれた
隣の席の一軍様が
気味悪気に私を見ているが
もはや この扱いには慣れたものだ
この学校の人間はランク分けにされる
一番イケてるのが一軍
割とイケてるのが二軍
平均、平均以外が三軍
ダサいとされる、オタクなグループが4軍
もっと悪ければランク外だ
自分がどのランクに見られているかは
分からないし、気にもしないが
イケてるとは 思われてないだろう
この学校に友達もいない 目立つこともしない
顔すら覚えられてないのではないだろうか
・・・別にいい
サブバッグの中には
ナイフや銃器類に溢れている
放課後だ 学校は終わった
これから 生きるか死ぬかの
私の 人生ゲームが始まる
私が席を立つ頃には
誰も教室に残っていなかった
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