第18話 魁、現状を語る
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日はきっと来ます』
山南さんのその言葉を信じてオレは剣道部に入り、剣の腕を磨きながらいつか来るその日を待ち続けた。
そうしてオレが中学生になった年、ある“事件”に巻き込まれた
世に言う…
SAO事件に…
中学生になったあの日、進級祝いとして親父が無理言って最近話題になっていたゲーム…“ソードアート・オンライン”通称SAOで“ナーブギア”を売ってる店に頼んで譲ってくれたらしい…
親父に悪い事したなと申し訳なく思ったが親父曰く『店のオヤジに色々貸してた借りを返してもらっただけだ!気にするな平助!』とガッハッハと大笑いしながら言ってたが一体何をしたんだ親父?
そしてオレは待ちに待ったナーブギアを被り、あの言葉を放った
『リンク…スタート!』
そしてオレは剣の世界…ソードアート・オンラインへと旅立った。だけどまさか…2年という月日をかけて行くとは思わなかった…
オレはプレイヤーネームを“タカトラ”にした。これは生前のオレ…藤堂平助の諱でこれを知ってるのは新選組の試衛館のメンバーしか知らない。もしかしたら新選組のメンバーもこのゲームに参加しているかもしれない。そう思ってオレはこの世界に来た。新選組を探すために!
SAOに入ってすぐ近くにβテスターの“キリト”って奴と出会い、知り合いになった。後から来た“クライン”と共にキリトからSAOについてのレクチャーを受けた。そしてこのSAOの戦い方の基礎を教えてもらった後すぐにこの世界を堪能した。
そして夕方になった頃、ログアウトしようとメニューボタンを見た瞬間、何かの間違いかと思った。
ログアウトボタンが消えていたから…
すると突然始まりの町で鐘が鳴り響き、この世界にログインしていたプレイヤーたちが強制転移されていた。そして空にあの男…茅場晶彦がローブを纏って姿を現した。
『プレイヤー諸君…私の世界へようこそ……』
アイツの話を聞いて段々腹が立ってきた…
最初からログアウトボタンが無い?クリアの条件は100層まで登る?ゲームオーバーになったら死ぬ?ナーブギアを無理矢理取っても死ぬ?挙句の果ては『この状況こそが、私にとっての最終的な目的だから』だ?
『この世界を創り出し、観賞するためにのみ私はナーヴギアを、SAOを造った。そして今、全ては達成せしめられた』だ?
ふざけるな…
『ふざけるなぁぁっ!!』
オレには許せなかった。俺たちが体験したあの狂った幕末の戦乱では得ることが出来なかった平和…その平和をこの男は打ち砕いた。自分の趣味のために周り
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