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戦闘城塞エヴァンゲリオン
第2話Bパート『ウィル子は神になります!!』
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を探り合うとかになるでしょうけど、こちらは事前に調査する時間があった。
対して、あなたにはそんな時間がなかったから」
「良いでしょう。勝負を」

勝負成立――


「ウィル子」
「はい。マスターっ!」
姿を現すウィル子に、青年は驚くが。
「よろしくね。ウィル子ちゃん」
平然と声をかける女性。

「にひひっ。この人たちの名前は…」
「偽名だ」
「は?(゚Д゚)」
ウィル子の顔芸は置いといて。
彼らの参加登録名は、高山と白鳥とのことだが。

「参加者名簿を調べて分かるなら、そんな勝負はしかけない」
「じゃ、どうして勝負なんて受けたのですかー」
誰かの顔写真などからその人の氏名を割り出すのは難しい。逆なら、名前から顔写真を探すのは簡単にできる。インターネットの画像検索など方法は多い。
警察のシステムなどなら、防犯カメラの映像から抽出した顔画像を元に犯罪者データベースと照合することもできるが。
当然、彼らも犯罪歴などないだろう。

なお、白鳥という登録名の青年の方の種族は魔人とのことだが。それも本当かどうか。
ウィル子に政府関連のデータベースに侵入し、ある組織の情報を確認するように指示した。

すっと掻き消える少女の姿に。
「どう、わかりそうかしら?」
「ええ、それは。まあ、五分五分といったところかと」
焦ったところでどうもできないので、車体にもたれ掛かってゆったりと返す。

「何故、聖魔杯に参加を?」
想像通りなら、聖魔王の座に興味があるとも思えないが。

「それもヒントになりそうだけど…。そうね、知り合いに誘われたから。かしら」
「そんなに暇じゃないと一旦は断ったんだがな」
では、なぜ。

「別の知り合いが、いつの間にか無断で参加しててな。」
「わざわざそれを追いかけて?」
「知らない奴とペアを組んでたのが、気に食わないようで…。いやスマン。忘れろ」
女性の方をチラリと見て言葉を濁す。彼女は相変わらず笑顔で、にこにこにこにこ。
…これ以上突っ込んで訊くこともあるまい。

「お前らこそ、何故なんだ。目的は?川村」
「…僕は、」
言いよどむ。と、

「ウィル子は神になります!!」
「カミ?…また、ずいぶんデカい夢だな」
突如姿があらわしたウィル子が宣言し、青年を、そしてその場の全員を驚かせる。
もっとも、ヒデオはリアクションが乏しく、眼鏡の女性も常の笑みを崩さず。
わずかに目を見開いた気がしたが。


「ウィル子」
「にひひひっ。ビンゴだったのですよーっ」
首尾を確認すると、現実空間にウィンドウを開いて、データを表示してみせる。
二人の対戦相手にも、そこに書かれた情報は見えただろう。


「関東機関、飛騨(ひだ)局長ですね。飛騨|真琴《まこ
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