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ヴォルデモート卿の相棒
クィディッチ
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恵まれてようが最低12年かかるからな」
「じゅっ…!?……わかった、もう言わないよ」
「諦め早いわね、習得までの年月聞いたとたん……まあ私ももう言わないわ。だって、【友達】の頼みですものね」
「露骨に強調しすぎだろオイ……」

そんな感じで談笑していると、ハリーが真剣な顔つきで談話室に入ってきた。「返してもらった? どうかしたのかい?」と、ロンが声を掛けると、ハリーはひそひそ声で職員室の出来事を説明する。どうやらスネイプはハロウィンの日、ケルベロスに噛まれて怪我をしたらしい。

「ハロウィーンの日、ケルベロスの裏をかこうとしたんだ! 僕たちが見たのは、そこへ行く途中だったんだよ……あの犬が守っているものを狙ってるんだ! 箒を賭けてもいい、トロールは絶対にスネイプが入れたんだ。みんなの注意を逸らすために」
「違う。そんなはずないわ」と、ハーマイオニーが反論した。
「確かに意地悪だけど、ダンブルドアが守っているものを盗もうとする人じゃないわ」
「おめでたいよ、君は。先生はみんな聖人だと思っているんだろう」ロンはハリーに同意した。
それを聞きハーマイオニーはクレスに向き直る。

「クレスは違うと思うわよね?」
「さあな」

しかし興味が無いのか、クレスは適当に返事する。

「さあな……ってそんな他人事みたいに!」
「いや、他人事だろ。ダンブルドアが守ってんならなんかあればダンブルドアが対処するだろうし、もしスネイプがそれを狙ってんならいずれ馬脚を現すだろ。まあ放っておけ、ホグワーツで保管している物を守るのは生徒ではなく教師の義務だろ」

そう言ってクレスは寝室に向かっていった。
どこまでもドライな男である。











「なあ、俺帰っていいか?」
「何言ってるんんだよクレス! グリフィンドールとスリザリンがこれから闘うってのにさ」
「そうだよクレス! クィディッチあまり興味無いのはわかるけど、友達の晴れ舞台なんだからしっかり応援しなきゃダメでしょ!」
「とりあえずアレク、何でお前がここにいるんだ?」

クィディッチ競技場最上段で、グリフィンドール生達がハリーの応援に熱が入るなか、空気を読まずに立ち上がって呟いたクレスに、ロンとアレクはその態度を咎めた。

「ハッフルパフ生もレイブンクロー生も見に来てるんだよ? スリザリンが負けるところが見たいんだって!」
「そいつらにしたって寮ごとに固まって観戦してんだろ。なんでお前はグリフィンドール生が熱心に応援してる場所に堂々と居座ってんだよ?」
「ちょっと気になることがあってね」
「気になること?」

クレスは周りのグリフィンドール生を見回してから、再びクレスに向き直る。

「実はハーマイオニーだけじゃなく、クレスも寮で
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