目が覚めると
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ないかと考えると本当に怖い。ウソつかれるのが一番、他の何より苦手だ。いや、『嫌い』だ。
「じゃあね、色彩!ちゃんと授業をうけるんだぞ?」
『はい。』なんて答えられない。答えればウソになる。ウソは、なるべくつきたくない。ウソツキがどんなに人生を狂わせるかは、おれ自身が、身をもって体験した。…先輩には、俺は、どう見えてますか?
…
教室のドアを開けると必ず俺のところに注目が集まる。『うわ色彩が来た』とでも言いたそうな目がをして俺を見る。まじ、見るんじゃねーよ。わざと目付きを悪くして今にも怒鳴るんじゃないか?と思わせるような顔をした。案の定伝わったようで皆急いで目をそらし何事もなかったように戻った。俺は、自分の席に行きガタンッと勢いよく座って寝るふりをした。
「あ!兎兎(うと)君だ!!」
「うそ?!行かなきゃ!!」
そんな声がしたかと思えば今度は、女子達のうるさい声が聞こえた。きゃあーきゃあー騒いで。俺よりうるさいだろ。俺を怒る前に朝っぱらからうるせぇ女子どもを怒れっての。あーうるせぇ。
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それからしばらくたったある日、俺は、俺にとって厄介な人物に出会った。
「なんでまたお前は、学校の物を壊そうとするんだ!!」
「はあ?いや、邪魔だったからよかしただけだろ。悪いかよ?」
「そんな事をしていいと思ってるのか?!」
「うるせぇな。」
またうるさい生活指導のセンコーに怒られている時だった。俺の怒られている姿を一目見ようと、沢山の見物人が来ている。まあ、毎度のことだから別にいいんだけど。つかお前(センコー)の声うるさすぎだろ。あと、話長い。
「聞いているのか?!色彩!!」
「あのなぁ…」
「先生!!」
誰かが教室に入ってきた。今までの変な空気をかき乱すように。そして説教中のセンコーの前に立った。誰だか興味はないが、センコーの話を聞かなくてすむならありがたい話だ。
「なんだ兎兎?悪いが今は、この通りだ。急用じゃないなら後にしてくれ。」
「すみません。でも俺にとっては、かなり急用なので。あの、ここの問題がわからなくて教えてほしいのですが…」
「それなら後にしてくれ。」
…こいつ馬鹿だろ?説教中に入ってきて急用だと思えば問題がわからないので教えてほしい?全然急用じゃないだろ。馬鹿にもほどがある。て言うか馬鹿だからこの場の空気が読めないのか。…そういやあ、兎兎って名前どっかできいたことあるような…?
「先生。俺の将来が先生の行動で変わるんですよ?それに俺は、先生が教えてくれる勉強が大好きなんです。…駄目ですか?」
「でもなあ…」
「あ、あともう授業始まりますよ?次の先生廊下で待ってますし。今日は、これぐらいにしましょ
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