暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王デュエルモンスターズ 〜風神竜の輝き〜
第3章 新たなる好敵手
第16話 決意する2人
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「あれっ、火凛?」
「やっほー!昨日ぶりだね!」
「お、おう、そうだな。そっちもこの山に登ってたのか」
「ああ。こちらとしても、まさか同じ山にいるとは思わなかったがな」

小走りに駆け寄って来た火凛と、その後ろから遅れてやって来た燈輝。
遊雅はひとまず、2人との半日ぶりの会話に意識を向けた。

「望遠鏡目当てか?」
「それもあるが……遊雅の姿を見つけたものだから、先に挨拶でもしておこうと思ってな」
「なるほどな」
「ところで、この()は?」

火凛が望遠鏡を覗く亜璃沙の方を見て問いかける。
恐らく自分の事を言われたのだと理解して、景色を楽しんでいた亜璃沙は、その目を望遠鏡から離して火凛達の方へ向き直った。

「神原 亜璃沙です。えーっと……遊雅のお友達、ですか?」
「あっ、ごめんなさい。霧島 火凛です。遊雅君とは友達……と言っても、昨日出会ったばかりなんだけど……」
「2人とも、一応同い年だぞ。もっとフレンドリーに話したらどうだ?」
「あっ、そうだね。よろしくね、えーっと……何て呼べばいいかしら?」
「火凛でいいよ。私も、亜璃沙って呼んでいいかな?」
「ええ、よろしくね、火凛。ところで、昨日出会った、って言うのは?」

火凛の制服の胸元にACS生の刺繍を見つけて、彼女が燈輝の同級生であると悟る。
そして遊雅が火凛と知り合うには、ACSの生徒と関わり合う可能性がある時間帯でなければならない。
該当する時間帯は亜璃沙は常に遊雅と共にいたし、彼女が出会ったACS生は燈輝と、一緒にいた2人の男子生徒だけだった。
だから彼女にとって、遊雅と火凛がいつ出会ったのかが疑問だった。

「あっ、そう言えば教えてなかったか。昨日の夜の事は話したよな?」
「ええ、ACSの生徒がさらわれたって……あっ、ひょっとして、火凛が?」
「そうだ。さらわれたのはこの霧島で、それを発見した俺が遊雅に協力を頼んだんだ」
「そうだったんだ……大丈夫だった?」
「うん。怪我とかしたわけじゃないし、遊雅君が助けてくれたしね」
「そうなんだ。よかった……」
「ねっ、よかったら亜璃沙も私と連絡先交換しようよ!」
「ええ、構わないわ」

そうして、亜璃沙は自分の携帯通信端末を取り出し、火凛はリュックサックからデュエル・ディスクを取り出した。
デュエリスト全員がデュエル・ディスクで通信を行っているわけではない。むしろ年頃の少女であれば、デュエル・ディスクとは別の携帯通信端末も所持しているのがほとんどだ。
同じ少女であっても、こう言う面では火凛の方が特殊だと言えるだろう。

「えへへっ、ありがとう!休みの日とか一緒に買い物とか行こうよ!」
「そうね、部活が休みの日なら大丈夫よ」
「亜璃沙もデュエル部なんだ。だから来週は、亜
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