第2巻
イギリス本部長と亜鐘学園理事長との密談
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るぐらいの力を持っている事は明白であり、白騎士機関に取り込みたいけど、蒼い翼やCBが邪魔をしてくる。ロシアの雷帝でも、その強さは未知数であり日本支部に置いてはおけない大きな器。白騎士機関所属にしたいのはいいけど、敵には回したくない強さだよ』
のんきな声で話をするが、ロシアの雷帝というのはロシア支部長の異名で、日本支部とは犬猿の仲。日本支部が取り込みたいと思っている人物は、蒼い翼兼CB所属の人間を受け入れてしまうと、企み首謀者の理事長だというのがバレる。その上これがバレてしまうと、零達也から理事長職を剥奪される可能性だってある。
『しかしですな、灰村諸葉は弩級《異端者》を斃した実績があるのですよ?』
『そうだよねえ。ボクもそう聞いてたから、キミの計画の片棒を担ごうと思ったんだよ。でも試したら、思ってた以上に力もあり内政とかの権力も強い。白騎士機関を蒼い翼が潰す事も出来てしまう。その事実があるから、ボクはこの計画から手を引く事にしたんだよ。やはり神皇帝となる者は、白騎士機関よりも蒼い翼やCBに所属を置いた方が彼としても、最大の力を発揮するだろう』
エドワードが言う傍で、控えていたメイドが怖い眼をして理事長を睨んでいる。白騎士である主の検分を疑ってないか?という風な目で語っていた。無論理事長だとそこまで道理が分からない訳ではない。腑に落ちない事は変わりなく、難しい顔をしている。
『モロハ一人だと弩級だろうが、ドウターだろうが一人で倒してしまうのは見て分かる。一緒に戦った二人が相当強かったとボクは思うよ?例えばアンジェラみたいなランクA《救世主》が数人掛かりで戦ったって事なら或いは・・・・』
『ですが九頭大蛇は、日本支部総力で討つべき魔物だったと、報告で聞いておりますが?』
『うん、それは犠牲を出すまいとする白騎士機関の定石展開だね。でも、犠牲を厭わず死に物狂いで戦えば、ランクA数人だけでも十回やって一回は勝てるだろうね。更に万に一つの奇跡も掴めば、三人とも生きて帰る事も出来ただろう。今回はCB所属のが数人いたから、倒せたと考えれば辻褄が合う話でもあるけど、CBから引き抜こうとは思っていない。神皇帝が三人目という先入観を持ってしまったからか、過大評価をしていたからその二人の少女を見落としたと考えるのが定石だろうね』
理事長は口元に手を当て、少し考え込む。ランクS以上の力を持つ者とは戦いたくないエドワードなのか、《救世主》ではない凡人理事長なのか、その辺りの判断材料が曖昧となってしまう。白騎士がそう言うのであれば、そうだろうと考えたくない。
『仮にランクSだと認定したとしても、ランクSSを持っている日本支部長や中国支部長でも勝てない相手だとボクは思う。ランクSSSだと思
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