四十三話:Are you prepared to destroy the world for the sake of a girl?
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れば反応が現れ、時歪の因子を壊せばこの分史世界も壊れると教えられ、さらには時歪の因子を壊せるのは骸殻能力者であるルドガーだけであると教わる。そして最後に―――
『時歪の因子を破壊しない限り正史世界には戻れませんので、ご注意を』
『なっ!?』
かなり重要なことを伝えて電話を切るヴェル。そのことにしばらく唖然とするルドガー達であったが、考えていてもしょうがないと割り切りすぐに時歪の因子の捜索を始める。すると正史世界では列車テロにより壊れたはずのアスコルド行きの列車のアナウンスが流れていたのでそこが怪しいと踏んでルドガーはアスコルドへと向かう。だが、それだけではまだ確定といえる条件は無いのでジュードとレイアはルドガーと分かれて他で情報収集をすることになった。
『来たのか、アルフレド』
『ジランド!』
自然工場アスコルドに到着したルドガー達の前にアルヴィンの本名であるアルフレドと呼ぶ男が現れる。そしてその男に対して驚愕と若干の嫌悪が混ざった表情で名前を叫ぶアルヴィン。ジランドはアルヴィンを分史世界のアルヴィンと勘違いして叔父である自分を呼び捨てしたことを窘める。
そんな様子にローエンがアルヴィンにある提案をする。その提案とはこの世界のアルヴィンのフリをしてジランドから情報を引き出すというものだ。それに賛成したアルヴィンはすぐにジランドに先程の無礼を詫びる。
『すまない、叔父さん。以後、気をつけます』
『……わかればよい』
アルヴィンはジランドに軽く謝ると、すぐにアスコルドの成果を見せて欲しいと頼む。それに了承したジランドはアスコルド工場の案内と説明を始める。なんでもこのアスコルド工場にはジランドがどうにかして捕獲した大精霊アスカがいて、そこからエネルギーを採取して食糧生産に回しているらしい。そこまで聞いて、アルヴィンはルドガーにジランドが時歪の因子か否かを聞いて違うと分かるとアスカの場所を聞き出して用済みとばかりに気絶させる。
『ごめんな、叔父さん』
『アルヴィン、乱暴すぎですよ!』
そんな様子に流石にやりすぎだと感じたのかエリーゼがアルヴィンを咎めるがアルヴィンはそんな言葉などまるで気にも留めずにさっさとアスカを確かめに行くべきだという。エリーゼと同じようにアーシアもやりすぎだと思うがアルヴィンの次の言葉を聞いてその顔をすぐに歪めることになる。
『この世界を壊しにきたんだ。そうだろ、ルドガー』
『……ああ。直接的だろうが間接的だろうが結局は全部壊すことになるんだ』
ルドガーもアルヴィンの言葉に頷き何かを抑え込むような顔をし
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