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SAO−銀ノ月−
第七十五話
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えがこのデータフォルダ。『結末まで全て支配できる程つまらないゲームはない』という通り、ユニークスキルや俺という茅場に対するイレギュラー……という、身勝手な理由で。

「…………」

 何の躊躇いもなくそのデータをゴミ箱に入れると、アミュスフィアの電源を切って布団の隣へと置く。そして、先程菊岡さんとの通話に使った携帯を取ると、この前聞いた電話番号へと通話をかけると、しばしの呼び出し音の後に見知った声が聞こえてきた。

「もしもし、リズ? ……ああ、里香。今夜ウチ鍋なんだけど、食べに来てくれないか?」


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