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チート戦艦の非常識な鎮守府生活
17.大改装
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かし妖精さんが頑張っているのか炎の勢いが若干弱まり、機関室から激しい火花が散る。
アメストリア型戦艦に積まれているウンターガングエンジンは無限稼働機関だが、整備が難しく、修理はほぼ不可能と言われている曲者だ。パーツ一つ一つ知り尽くしている私でも緊張する。
しかしそれは人間に限った場合だ。妖精さん、特に修理に特化した妖精さんなら別。
エンジンに宿る妖精さんが協力すれば尚更。

アメストリアから唸り声が上がり、機関が再び火を灯す。
そして船体の隅々にまで電力が伝達されて行き、アメストリアが息を吹き返してゆく。
生き残っている照明が付き、無理をしているかのように強制的に排水されて行き、再び海面を滑る。
しかしそれは出撃時に比べると幾つか水位が下がっているようにも感じる。
そして姉さんの方にも変化が。
「ゴホッゴホッ...!」
激しく吐血し始め、心臓が再び動き出す。
しかし意識までは戻らず、昏睡状態だ。でも生きていた...良かった...また姉さんを失いたくないんだ...

何とか鎮守府までは航行することが出来た。
鎮守府近海にて待機していた第六駆逐隊、高雄型重巡洋艦四隻に大和殿達の船体を預け、アメストリアを第一ドックに入れ緊急修理。私達は沖合にて事故修理中だ。大分驚いていた。まぁ、分からなくもない。世界最強の戦艦が大破したのだ。船体はひしゃげ、一番、二番、三番砲塔が破裂したように装甲板が捲れ上がり、砲身は折れている。艦橋群は辛うじて原型をとどめ、今なを煙を吐き続けている。甲板は全焼。板は張り直さなければならない。カタパルトも一基破損し、機関は二機沈黙。スクリューは一番、三番が脱落し、損失。舵が一つ割れ、動けない状態だ。
妖精さんに任せているがな。なぜかと言うと姉さんを鎮守府の医務室に運び込み、看病しているのが私だからだ。面会謝絶にしておき、私は姉さんの痛々しい身体に包帯を巻いてゆく。
切り傷には消毒し、ガーゼを当ててから包帯を巻いている。お陰で姉さんの巫女服から見える腕や足は全て包帯で覆われ、頭も包帯を巻いている。どこの重症患者だ...
恐らく松葉杖が必要になると思う。一応、板を当て、骨折に関しての応急処置はしてあるが、あとは自己修復力に任せるしかない。
そして船体だが、先程妖精さんの報告を受けたが、正直解体処分するべきレベルのダメージを負っていたようだ。あと少し自力で航行していたら船体が真っ二つに割れて轟沈していたらしい。
船体は激しく痛み、作り直したほうが早いらしい。なら、あの設計図を解禁しようじゃないか。
リバンデヒにも意見を問うたが、同意してくれた。流石私の姉。
妖精さんにアメストリアの重金庫の一番奥にある厳重に保管された分厚い設計図の山。
その題名は、

[アメストリア型戦艦第二次改修計画書]

だ。そ
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