第四章 誓約の水精霊
第五話 燻る炎
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て身体を隠すものを探し始めるも、丁度いいものは見つからず。しぶしぶとベッドのシーツを引き上げ、シエスタはその赤く染まった肢体を隠した。
「そ、その……シロウ、さん……あの……」
「ん……。まあ、その、大丈夫か?」
「えっ、あ、あちこち痛いですけど……その、大丈夫、です」
「そう、か」
顔を伏せながら、ぽつりぽつりと呟くように話し掛けてくるシエスタに、士郎は顎を撫でながら斜め上を見上げながら、それに応えたが、すぐに互いに何を言えばいいのか分からず、黙り込んでしまう。暫らく沈黙が続いたが、士郎は気分を入れ替えるように首を振ると、背後から大きなnを取り出した。
「? それは?」
シエスタの腰まである高さのnには、たっぷりと水が入っていた。シエスタは、小首を傾げながらシーツを胸元で押させている手とは別の手で、水の入ったnを指差す。
「ん? ああ。手ぬぐいをここに置いておくから、この水で濡らして身体を拭いてくれ」
「あっ……ありがとうございます」
ベッドの近くにある机に手ぬぐいを置いた士郎は、シエスタに背中を向けるとドアに向かって歩き出した。士郎が背中を向けると、シエスタはシーツから手を放しベッドから降りようとしたが、ベッドの端についていた手が外れ、ベッドから落ちそうになる。
「きゃっ!」
「よっ、と。大丈夫か?」
「あ……すみません、シロウさひゃいっ!」
「? さひゃい?」
床に倒れそうになったシエスタを支えた士郎は、腕の中でシエスタが奇妙な声を上げた事から、困惑の表情を見せる。視線の先では、シエスタが真っ赤な顔をしてブルブルと震えていた。
「どうかしたか?」
「へゃ? あ、あへ? わ、わはりはへん? な、なんへんすか?」
「本当にどうしたんだシエスタ?」
シロウの腕の中では、全く舌が回っていない状態のシエスタが、何が起こっているか分からず、目を白黒させている。士郎はシエスタを落ち着かせようと、一旦ベッドに戻すため、シエスタの身体をしっかりと掴むと、
「ひっ! ……っぁ……あ」
唐突に士郎の腕の中で、シエスタの身体が跳ねるように痙攣し始めた。
「シエスタ……これは、まさか……」
「ひ、ぁ……ぁ……は」
急いでベッドの上にシエスタを寝かせる。快楽の色が濃く映る目を見開き、息も絶え絶えなシエスタの様子に、嫌な予感を感じながら士郎は、机の上にあるワインに目をやる。
「……まだ、効果が残っている、のか?」
顔を引き攣らせながら呟いた士郎は、恐る恐るとベッドに上にいる三人の女に目をやる。そこには、ルイズを抱きしめ眠るロングビルと、そのロングビルの豊かな谷間に顔を挟まれぐったりとしているルイズ、そして、仰向けに倒れ込み、息を荒げているシエスタ
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