暁 〜小説投稿サイト〜
歪みすぎた聖杯戦争
4話 孤独な行動 孤独な数字
[2/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
発生することが出来ない、アベンジャーにプッチが感じ取れたのは、
おそらくマスターとサーヴァントの何かしらのリンクのおかげであろう。そのおかげで簡単なことしか出来ないが、意思疎通が何とか出来ていた。

「分かった。アベンジャーこの場はもういい引き続き私の周囲の見張りを頼む。」

「………」

アベンジャーはそう言われるとそのまま消える。するとさっきの重苦しいほど空気がなくなっていた。

(理解したか……)

プッチが召喚したサーヴァント アベンジャー 第八のサーヴァント
本来ではサーヴァントは七体しか召喚出来ない、だがそれを可能としたのが
アベンジャー イレギュラークラス
セカイの話を聞くと聖杯を見る限り前の聖杯戦争で何かしらが原因で聖杯が汚染されてしまったらしい。当初それを聞いたプッチはそれでは願いは叶えられないのでは? と思ったらしいが、セカイ曰く、そのまま使おうとすれば使えないが、だがセカイの手にかかれば聖杯を問題なく使えると言うこと。
そしてセカイは汚染された聖杯を利用しようとした。それがサーヴァントの召喚でのアベンジャー。
七体しか聖杯は本来召喚することは出来ないが、六十年前から溜まっている聖杯の汚染物をこの空間から引き摺り出すということ、そしてアベンジャーもこの世に出たいという願望がある為できる芸当。
しかし、引きづり出すと言っても結局は中身の一割にもみたないこの世全ての悪、そうして召喚したのがあの''影''アベンジャーだった。
召喚した時は、その影の不気味さにどうなるかと思ったが、特に何かしてくるわけでもない、こちらの命令に従っている所を見ると、そうでもないと思ってしまうのだが、それは即座に否定した。
多分、こちらに令呪が有るからだろう。それにサーヴァントもマスターがいなければ消えてしまう それらを分かっているからアベンジャーは従順なのだろう。

(そんな簡単に油断するんじゃあない、この世全ての悪だ どう来るか分からない。此処は、お互いどう出るかだ)

だが、アベンジャーは対サーヴァント戦で絶大な効果を発揮するだろう。
例えるなら、相手サーヴァントがカエルなら、こちらは蛇ということだ。
その為にも、上手くアベンジャーを使いこなさなければいけない。









○○

聖杯戦争における序盤の、まず当然の策として、ウェイバーは間桐邸と遠坂邸の監視から始めていた。
郊外の山林にはアインツベルンの別邸もあったのだが、北の魔術師はまだ来日していないのか、現状では蛻の殻で監視するまでもない。両家ともに、表向きはまだ何の動きも見せず、いっそのこと誰か痺れを切らせたマスターが遠坂か間桐の拠点に殴り込みをかけたりしないものかと、虚しい望みを託して監視を続けていたのだが、これといっ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ