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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・前半-未来会議編-
第三章 覇王の会議《1》
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 日射しを遮るように建つ建物の敷地内に、一つの広場がある。広場には装飾がなされ、その中に人影の組が二つに分かれている。
 今、会議の始まりを知らせる警報が響き渡る。
 並べられた二組の机の真ん中にいる咲は、警報が鳴り終えると二つに分かれている学勢達に告げる。
「これより、日来と辰ノ大花の会議を始めます。双方の覇王会は前へ」
 二つの組は並べられた机を背後に置き、前へと数歩出る。
 それを確認し、
「まずは日来から職務、名前を告げて下さい」
 告げる咲の声に、日来学勢院側に立っていた伊達眼鏡を掛けた少年が一歩、前に出る。
 相手を真っ直ぐ見詰める視線。対して彼方は動揺する様子は見せなかった。
 つまり受けの姿勢で会議に挑んでいるわけではないということが、態度で理解出来た。
「日来覇王会戦術師、レヴァーシンク・ゼム。宜しく」
 短く言い、一歩下がた。
 交換するように、二人の女子学勢が前に出た。
「私は日来覇王会伝達者、岩清水・飛豊だ」
「うちは日来学勢院覇王会伝達者補佐、虎居・空子ネ」
 二人は告げ、後ろへ下がる。
 空子に若干の視線が送られたが、ほんの数秒のことだ。
 他の者とは喋り方が違うことに反応したものと思われる。
 次に金髪の男女が出て来た。
「日来覇王会指揮官、金動・アストローゼ。価値ある話を期待している」
「日来覇王会指揮官補佐のニチア・ワークです。そしてこの子は生霊|《ナビ》のウタタネです」
 ニチアは手に乗っかている狐型の生霊を見せながら、アストローゼは真剣さを表しているが普段となんら変わらない。
 仲間達がそう思うなか二人は引っ込む。
 後に続くのは、白髪の髪をした半獣人族の女子学勢だ。
「わたくし日来覇王会隊長、ネフィア・ルルフと申します。以後お見知りおきを」
 制服のスカートを手で掴み、軽くお辞儀をする。
 その時、背後から体に誰かが絡み付いてきた。
「俺もう自己紹介したからよくね?」
「我が覇王!? あの、離れて下さいな」
「彼方の御仁、女性に引っ付いてるで御座るよ! 羨ましいで御座るなあ……」
 男の本音というものが漏れた。
 直後、辰ノ大花側にいた忍者の足を、隣に立つ女子学勢に目に見えない速度で踏みつけられ、
「――あひん!」
 と、忍者は情けない声を漏らした。
 忍者は痛みを堪えているが、痛みからか両の足が震えている。さっさと進めろ、と言わんばかりの彼方の態度に恐れをなし、セーランはネフィアから離れた。
 はあ、と苦労のため息を吐き、ネフィアは後ろへと下がった。
 前に残るセーランは一人頷いてから、よし、と意気込んでから言う。
「自己解決で自己紹介。日来覇王会会長ヶ長幣・セーランまたまたヨロシク。っておい、何だよネフィア、そんなんで束縛するなよ。
 もし
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