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竜のもうひとつの瞳
第八話
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りの世話をしてもらえぬだろうか。
それに時折こうして稽古に付き合ってくれると有難い!」

 「それならまぁ……でも、戦場には出ないからね。お屋敷の中限定だからね?」

 そのくらいなら小十郎に迷惑もかからんだろう。奥州の情報は一切流さなきゃいいんだしさ。
まぁ、こっちの情報を持ち帰ってどうこうしようとする気もないんだけど。

 「分かった。それではよろしくお頼み申す」

 こうして私は真田幸村の世話係に任命されてしまいました。

 本当、一体どういう教育をしてるんだか。そう佐助に問い詰めたくなっちゃったよ。
見ず知らずの人を連れてきてはいけません、っていうのは教えたとは思うけど、
そこに加えて見ず知らずの人を側近に据えようとしてはなりません、ってのも教えてもらうように言わないと。
暗殺者を側に置いちゃったら本当に洒落になんないしね。

 ま、私には関係ないっちゃ関係ないんだけど、とりあえずここで出世しないようにしておかないとね。
ある程度お金が溜まったら立ち去る予定で気楽に仕えますかね。
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