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剣聖龍使いの神皇帝
第2巻
静乃の部屋×謎の威力偵察者
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招かれた静乃の部屋に初めて入るが、意外と狭くまるで薄ら寒い光景だった。俺らの所は内政チートだからか、狭く感じるかもしれないが普通の学生の一人部屋はこんな感じかと納得してしまう。高価な家具や調度品が山ほどあるし、何不自由なくという感じだがこれは静乃によって買った物ではないのかもしれない。

「ここには私が自分で選んで買ってもらったモノ何て、一つもないから。それに漆原の人間には自分の趣味を持つ事何て許されないわ」

「まるでここは幽閉されたようなもんなんだな。それに静乃自身、寂しそうな感じをしていたのはその所為か」

私物が一切ないから、何か違和感を感じるなと思ったらその所為のようだった。内政チートであるウチに住んでいる者は、好きな趣味があれば自由にやってもいいという許可してあるのか、蒼い翼日本本社ビルの仕事ブースから上は社員の家としてマンションブースとなっている。なのでスポーツや料理など他の趣味を最大限に発揮できるように、本社ビル兼マンション隣には趣味を活かす建物が建っている。蒼い翼関連の住民や社員なら誰でも使える場所で、社員の子供達の友達も連れてきてもいい事にしているからか、周辺の学校はとても好評だと言う。

「でも今は、寝るという趣味が出来たわ」

俺が考え事をしていると、静乃は天蓋付きのベッドの支柱を撫でていた。静乃はたぶん本来の主人公だったら、授業中以外でも居眠りする事があるんだったか。だが、今回は全て覚えているし性格も少し違うので一切居眠りをするという事はなかった。

「それなら家の者には邪魔しないし、夢の中なら幸せな時間なのだろうな」

「無論諸葉と一緒にいる時は別であるし、学校の中なら例え兄であろうと私と諸葉との関係に水を差せないと思うし」

「そうだな・・・・。学校での話もいいが、他の話題というか少し夜風に当たろうか」

そう言うと静乃は頷き、バルコニーに出てから手招きをする。俺は隣に並んで、二階から外の夜景を眺めているがここから見る夜景は最悪だ。街の灯りから隔絶されたというより、死んだように静かな山の景観が見える。ここは豪邸であっても、静乃にとってはとても窮屈そうな場所である。

「とても窮屈そうな家なんだな」

「でも、学校やあなたといる時間は楽しいわよ」

静乃が俺を見つめてくるが、普通の男なら照れるところではあるが俺は何でもないかのように見つめる。そして俺は再び夜景の方を向くと、静乃は俺の腕のしがみ付き、俺の肩に頭を乗せてくる。手で頭を撫でながらであったが、やがてキスをしてしまったけど。これに関しては元々伴侶である前世持ちなのかもしれんが、自然体となっていたけど。

「諸葉はランクSになったとしても、あなたには後ろ盾がいるから安心ね」

「まあな〜。例え日本支部ナンバー2になれると
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