3話 静かに楽しく暮らしたい
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っている余力さえなく、
道端に膝をつきながら──改めて、ライダーが店から持ち出した粘土を検める。
「大体何に使うんだよ....これ…」
ビニール袋の中にある粘土をを見ながら、途方に暮れるウェイバーの背後から、音も無くひょいと差し伸べられた腕が、指先でビニール袋を摘み上げていく。いつの間にやらライダーは実体化していた。
「おいライダー、必要なものっていうのは……」
「オイラの作品を作る為に、必要なもの、つまり材料だな、うん」
何が嬉しいのか、ライダーは妙にニヤニヤと顔を綻ばせながら、粘土を袋から取り出し、手を動かしていた。しばし呆気に取られたあとで、ウェイバーは怒り心頭に目眩さえしながら吼えた。
「なっ、何だその勝手な行動は?? お前は僕のマッ…」
途端、ライダーはウェイバーを睨む
その眼力にウェイバーはそのまま足を落としてしまった。ウェイバーは心胆から震え上がった。マスターである自分の根本的な優位さえ失念してしまうほど、それは圧倒的な恐怖だった。
「オイラのマスターが旦那だってこ事ぐらい知っているぜ それに、契約も交わしただろう、うん!」
「うん…」
力無く答えたウェイバーにライダーはやれやれと溜息をついていた
「そう落ち込むなって、旦那には俺を召喚してくれたことに感謝してるんだぜ、うん」
「分かったよ、僕の方こそ悪かったよ それにこっちは聖杯さえ手に入ればそれで文句はない」
「それでこそオイラのマスターだな、安心しな聖杯は俺が手に入れてやる、うん」
「随分と自信が有るみたいだけど、ライダーは何か勝算はあるのか?」
ウェイバーは敢えて挑発的に、精一杯の空威張りでライダーを睨めつけた。自分はマスターなのだから、サーヴァントに対して高圧的な態度を取るのは当然であろう、という主張も込めて。
「いいだろう 旦那には特別にオイラの作品を見せてやるよ、うん」
するとライダーは
ライダーは掌を出す、するとその掌にウェイバーは驚いてしまった
両手の掌に口があるのだ、その口はクチャクチャと音をたてて舌べろをだしていた
ライダーは、手をウエストバックに手をつこっむ
そして、ウェストバックから手を出すと掌の口から白い造形物が出て来た
「これ…が..作品?」
ライダーは、ウェイバーの反応を見ると嬉しそうに語り始めた
「見よ、この大々的な作品をまさに、アートだな、うん!」
「オイラの作品は形あるときはただの造形物に過ぎない これは爆発する その一瞬にこそオイラは芸術を感じてならない ……芸術は爆発なのだ!」
「………………」
それだけ…? とウェイバーは少なからず顔に出してしまっていた。
「…ムッ…その感じじゃまだおいらのことを信用し
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