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歪みすぎた聖杯戦争
3話 静かに楽しく暮らしたい
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せるな…私のマスターは君かね?」

取り敢えず雁夜は返事を返した

「ああ…そうだ」

「分かった ここに契約は完了した」

バーサーカーというクラスは本来、自我を失う代わりにパラメータを上げる
それがバーサーカーの筈なのだが、だとしたら
彼は何だろうか、いやもしかすると彼はバーサーカーのクラスではないかもしれない

「なぁ あんたは何のクラスなんだい?」

「ン? 私かねバーサーカーだが……あぁなるほど君の疑問はバーサーカーが何故喋れるかという疑問があるのだろうが、この程度の縛りでは私は自我など失わないからね」

「ほぅ バーサーカーじゃが理性はあるという事かのう 呵呵呵 雁夜には勿体無い
サーヴァントじゃのう どうだバーサーカー そこにいる死に損ないよりわしに従うと言うのはどうじゃ?」

「何言ってやがる爺いっ??」

雁夜の声を無視し、臓硯はバーサーカーに提案する

「お主の纏っている空気が気に入ったのじゃよ 同じ匂いの同類に感じるのじゃが」

「同類?」

「そうじゃ、お主は儂と同じ望みを持っているのではないか……つまり永遠を」

まずい…! 雁夜はそう思った。折角、召喚出来たサーヴァントを臓硯の手に渡ってしまったら今までの約束が蔑ろにされてしまう
しかし、雁夜にはどうすることもできない、それこそ臓硯に逆らえば今までやって来たことが意味をなさなくなるからである
そう考えている間にバーサーカーは臓硯に近づいていく

「さぁバーサーカーよ どうする?」

そうしてバーサーカーは、臓硯の眼前まで迫り、臓硯を一瞥し呟く

「貴様を見ていると、あの老いぼれを思い出すな」

バーサーカーは突然そう呟く、まるで、何か嫌なものでも思い出したように。

「何じゃと バーサーカーど──────

刹那、バーサーカーは目にも止まらないスピードで蹴りを臓硯の首に当てた、
すると臓硯の首が消し飛び、その余波で身体の半分も消し飛んでいた、がしかし

「呵呵呵呵呵呵ッ! バーサーカーよその程度では儂は倒せぬ、実に残念じゃ 仕方ないのう」

薄暗い地下に響く虚空の声は先程、首を消し飛ばした筈の臓硯のものだった

「中々にしぶといな…」

「サーヴァント風情が儂を殺すことは出来ない バーサーカー貴様も、儂の虫の操り人形にしてくれる」

そう臓硯が言うと一瞬にしてバーサーカーの周りを虫が覆い隠す
そのまま臓硯は勝利を確信していたのだが、

「なにっ??」

臓硯は苦悶の声を漏らしていた、それもその筈、バーサーカーの周りにいる虫達が動いてないのだ

「なっ何をしておる?虫共よ何故奴を襲わない?? 」

臓硯が動揺しているのを無視して、バーサーカーは虫の囲いの中か
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