Life10 聖書の子らの新たなる道 −禍の団、強襲−
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士郎は、大型のスナイパーライフルを即時射撃できる体勢で構えていた。
その狙い定められている人物は、白い翼に白い鎧を纏いながらテロリストたちを一方的に蹂躙していた。
つまり、奴が裏切るなら彼らは捨て駒だと言う訳だ。
「絶対に狙いは外さない。裏切りを見せたその時には・・・」
そんな剣呑な空気の中でただ、静かに構えていた。
−Interlude−
同時刻、職員会議室。
先の声の主がそこに居た。
カテレア・レヴィアタン。
旧・魔王の一人、レヴィアタンの血を引く末裔であり聖書における三大勢力の間でおきた戦争後、徹底抗戦を唱え続けた旧・魔王派の重鎮の一人。
胸元が大きく開いて、深いスリットも入ったドレスに身を包んでいる女性。
なんでも、世界を一度滅ぼしつくした後に、自分たちがこの世界を一新すると言うのが目的の様だ。
何ともありがちな事に。
そして、力の象徴として禍の団のトップを張っているのが、神すらも恐れる世界最強のドラゴンの二柱の内一柱、無限の龍神ことオーフィスだと言うのだ。
そんな説明後に、セラフォルーが悲痛に叫ぶ。
「カテレアちゃん!どうしてこんな・・・!」
セラフォルーの問いかけに、憎々しげに睨みながら怨念の様な呪詛を吐く。
そして――――。
「『レヴィアタン』の座に君臨したと言うのに、その称号を汚すなど万死に値するわ!何が『魔法少女』か!!」
この後、カテレア・レヴィアタンは今吐いた言葉に対して、深く後悔する事に成る。
「そんな!そもそも私が『魔法少女』に憧れたのはカテレアちゃんの影響だよ!!」
「な!?ななな、何を言ってる!」
『?』
セラフォルーの言葉に何故か慌てるカテレア。
言われた言葉に対して、遠い過去と記憶の彼方に確かに消し去ったはずの“何か”に体が怯えているかのようだ。
するとセラフォルーは自分の懐から、とある小型の映像機器を取り出した。
「さぁ!思い出して、カテレアちゃん☆そして、私と魔法少女をしましょう!!」
ギャスパーの『停止世界の邪眼』の神器を無理矢理に禁手化させたこの空間内であるにも拘らず、その機器は何故か稼働していた。
そして、カテレアの頭の中で何故か警報音が鳴り響いていた。
あの映像機器を何としても止めろと。
「待っ『――――♪――――♪――――♪』・・・・・・・・・!!?」
その映像には何と魔法少女が映っていた。魔法少女の衣装に身を包んだカテレア・レヴィアタンが
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