第九十七話 決着
[9/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ディは願った。
ティアナ「…心配しないで…必ず戻ってくるから!!」
子供達の気持ちはティアナの言葉に込められている。
不安そうな家族や仲間の顔が切ない。
子供達はそんな気持ちを振り切るかのように、そして決意を固めて声を揃えるように叫んだ。
全員【行ってきます!!】
子供達は叫ぶと同時に決意を固めた。
ここからが、本当の戦いだ。
子供達がデジタルワールドに向かったのを見届けた大人達。
クイント「…ゲンヤさん、帰りましょう。」
1番最初にそう言って口を開いたのは、クイントだった。
その瞳には、やはり心配の色が滲んでいる。
それでも何故彼女は、気丈に家に帰ろうと言うのか。
クイント「スバルやギンガが家に帰って来た時、お腹を空かしていたら大変だもの…。スバルとギンガの大好物を、作っておかなくちゃ。」
ゲンヤ「…ああ、そうだな。帰ろう。俺も手伝う。」
クイント「ありがとう、ゲンヤさん…。」
ナカジマ夫妻がそう言うと、今度はリンディも笑みを浮かべて口を開いた。
リンディ「私達も、ルカがお腹を空かせた時のためにご馳走を作って待ってなきゃね」
クロノ「ああ…母さん、材料は?」
リンディ「勿論あるわよ。あなたにも手伝ってもらうから」
クロノ「分かったよ母さん。」
プレシア「さて…私も、大輔やフェイトとアリシアの好きな物を作って待ってなくちゃね…そういえばすっかり忘れていたけどアルフはどこに行ったのかしら…?」
ハラオウン親子に続けて、今度はプレシアが家路へと急ぐ。
途中で存在を忘れていたアルフのことを思い出しながら。
ちなみアルフはフェイトのベッドの下で寝ていた。
エイミィ「よし…私も給料奮発して特上寿司でもとってあげますか!!美味しいんだよね、あそこのお寿司屋のお寿司。」
呑気そうに言うエイミィの瞳には、深い優しさが滲んでいる。
大人達は再び空を見つめた。
クロノ「皆…必ず帰ってこい…!!」
エイミィ「ずっと待ってるからね…」
そしてデジタルワールドのある所で…。
[フフフフ…愚か者達は恐怖の仮面を纏い、裁きの時を永遠に待ち続ける…素晴らしい…実に素晴らしい…]
[手緩い!!一気に叩きつぶせばいいものを!!]
[時の流れが違うんだよ。じっくり構えていればいいのさ…あいつみたいに…]
[……]
[もうすぐ、選ばれし子供達が帰ってきます。退屈な時間は終わりです…さあ、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ