真夜中の決闘
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
入ると、4人が心配そうな顔で駆け寄って来た。
「クレス、良かった!」
「もしかして食い殺されたんじゃないかと思ってヒヤヒヤしたぜ……」
「そりゃ随分心配かけたな。なに、ちょっとあの犬とバトってきただけだ、倒しきれなかったがな」
その言葉を聞いた4人はしばし凍りついた。
一番初めに正気に戻ったハーマイオニーが責めるように怒鳴り散らす。
「あなたなに考えてるのよ!? あんな化け物と闘うなんて、命が惜しくないの!?」
「俺があんな犬に殺されるかよ」
それをクレスは鼻で笑って受け流す。
「おっどろきー……それにしても、あんな怪物を学校の中に閉じこめておくなんて、連中は一体何を考えているんだろう」
やっとロンが口を開いた。ハリーも「世界で一番運動不足の犬だね」と言った。
ハーマイオニー突っかかるように言った。
「あなたたち、何処に目をつけてるの? あの犬が何の上に立ってたか、見なかったの?」
「見てねぇし興味もねぇ」
「床の上じゃない? 僕足なんか見てなかった。頭を三つ見るだけで精一杯だったよ」
クレスはどうでもよさそうに一蹴し、ハリーは一応意見を述べた。
ハーマイオニーは立ち上がって皆を睨みつけた。
「違う、床じゃない。仕掛け扉の上よ。何かを守ってるのに違いないわ……貴方達、さぞかしご満足でしょうよ。もしかしたら皆殺されてたかもしれないのに。もっと悪ければ退学ね」
ハーマイオニーがそう言い捨て、不機嫌そうに寝室に戻るのを見送りながら、ロンは呟いた。
「死ぬよりも退学になる方が悪いのかよ……」
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ