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ヴォルデモート卿の相棒
真夜中の決闘
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入ると、4人が心配そうな顔で駆け寄って来た。

「クレス、良かった!」
「もしかして食い殺されたんじゃないかと思ってヒヤヒヤしたぜ……」
「そりゃ随分心配かけたな。なに、ちょっとあの犬とバトってきただけだ、倒しきれなかったがな」

その言葉を聞いた4人はしばし凍りついた。
一番初めに正気に戻ったハーマイオニーが責めるように怒鳴り散らす。

「あなたなに考えてるのよ!? あんな化け物と闘うなんて、命が惜しくないの!?」
「俺があんな犬に殺されるかよ」

それをクレスは鼻で笑って受け流す。

「おっどろきー……それにしても、あんな怪物を学校の中に閉じこめておくなんて、連中は一体何を考えているんだろう」

やっとロンが口を開いた。ハリーも「世界で一番運動不足の犬だね」と言った。
ハーマイオニー突っかかるように言った。

「あなたたち、何処に目をつけてるの? あの犬が何の上に立ってたか、見なかったの?」
「見てねぇし興味もねぇ」
「床の上じゃない? 僕足なんか見てなかった。頭を三つ見るだけで精一杯だったよ」

クレスはどうでもよさそうに一蹴し、ハリーは一応意見を述べた。
ハーマイオニーは立ち上がって皆を睨みつけた。

「違う、床じゃない。仕掛け扉の上よ。何かを守ってるのに違いないわ……貴方達、さぞかしご満足でしょうよ。もしかしたら皆殺されてたかもしれないのに。もっと悪ければ退学ね」

ハーマイオニーがそう言い捨て、不機嫌そうに寝室に戻るのを見送りながら、ロンは呟いた。

「死ぬよりも退学になる方が悪いのかよ……」







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