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デート・ア・ラタトスク
キミノナマエ
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。私の名だ。素敵だろう?」
「あ、ああ………」

何というか……色んな意味で気恥ずかしい。その様子を見ていたエミルとマルタは静かにそこを後にして士道と十香だけにする

「あ、あいつら………」

二人ははこっそり隠れながら士道と十香をにやけながら見守っていた

───そして、十香はもう一度唇を動かす

「シドー」

………士道は十香の意図が分かり、恥ずかしそうに

「……と、十香」

士道がその名を呼ぶと、十香は唇の端をニッと上げる。この時、士道とエミルとマルタは十香の笑顔を初めて見た







と、その時。突如、校舎を凄まじい爆音と震動が襲う。ASTによる攻撃だった


『エミル、マルタ。ASTが攻撃してきたわ。すぐに迎撃しなさい』
「「了解!!」」

エミルとマルタは急いで外に出てASTの元に行く

「頼むよ………ラタトスク!!」
『ちょうど一際暴れたい気分だったんだ……いくぞ!!』


ドクンと心臓が跳ねると、おとなしそうな雰囲気から一気に攻撃的な化け物となる


エミル──ラタトスクの存在に気づいたASTは十香から目的を変え、ガトリングを撃つ。弾丸をよけて一気に間空いを詰める。AST隊員はガトリングを捨ててレイザーブレイドを引き抜き、ラタトスクと交戦する

「魔神剣!!」

ゴウッ!と衝撃波がAST隊員達を吹き飛ばす。そして隣ではマルタが呪文を詠唱し終わると

「喰らえっ!ディバインセイバー!」

追い討ちをかけるように裁きの雷が落ち、AST隊員達は倒れていく

「もっと暴れてやるぜぇぇ!!」
『はい。暴れるのはそこまで。フラクシナスに戻りなさい』
「ほら、行くよ。ラタトスク」
「ちっ………」

まだ暴れ足りなかったのにと残念そうにラタトスクはマルタと一緒にフラクシナスへと戻った






フラクシナスに戻ると士道が顔を手で覆い、恥ずかしそうにしていた

「士道……どうしたの?」
「………何かあったの?」
「……十香とデートすることになった……」

それを聞いた二人はフラクシナス全体に声が響き渡るほど驚いていた







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