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デート・ア・ラタトスク
キミノナマエ
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る」
「「「…………え?」」」
「話くらいはしてやらんこともないと言っている。情報を得るためだ、大事、情報超大事」

三人は苦笑するが、少女の方はほんの少しだけ表情が和らいだ気がする

「そういえば……あなたは名前とか無いの?」

マルタは少女に問いかける。すると少女は眉をひそめて、考える

「……そうか。会話を交わす相手がいるなら、名が必要だな」
「え?名前が無いの?」
「うむ。だからシドー、エミル、マルタ。お前達は何と呼びたい」
「「「………は?」」」
「私に名をつけてくれと言ってるのだ」
「お、俺達がかッ!?」
「ああ。どうせお前達以外と会話する予定はない。問題あるまい」










「うっわ、結構ヘビーなのが来たわね」
「……ふむ。どうしたものか」

艦橋にあるスクリーンには選択肢が表示されていない。AIでは名前はパターンが多すぎて表示しきれなかったのだろう

「しょうがないわね。総員!今すぐに彼女の名前を考えて私の端末に送りなさい!」

そしてディスプレイに視線を落とすと既に何名かの候補が上がっていた

「ええと……中津川!澪ってあなたの大好きなアニメのキャラじゃない!」
「すいません……これしか思いつかなくて……」
「たくっ……他は……椎崎!敦子ってあんたの呪った相手じゃない!」
「……今でも思い出すと憎しみが……」
「危険過ぎて無理!」

他にも見てみるがロクなものがない。センスのない部下にやれやれと首を振る。仕方なく、琴里も少女の名前を考える。そして考えた末の結果───



「エリザベス」
『エリザベス!君の名前はエリザベスだ!』

士道が言った途端、画面内ではエミルとマルタが声を抑えて笑っていて、少女は三人の足元にズガガガン!!とマシンガンの光球が連続して降り注ぐ

「あれ?おかしいな。洋風で良い名前だと思ったのに」











「……なぜか分からんが馬鹿にされた気がした。特にエミルとマルタに」
「……す、すまん。ちょっと待ってくれ」

冷静に考えるとエリザベスはないだろと思い、士道は考える。言っても、出合い頭に名付け親になってくれとは予想してなかった。こうして、考えてるうちにも少女の顔が徐々に不機嫌になっていく

「──と、十香なんてどうだ?」
「あ、それ良い名前だね」
「エリザベスよりずっと良い名前だよ」
「まぁ、いい。エリザベスよりマシだ」

十香は少し満足そうな表情を見せる。そして十香は士道の方に歩み寄る

「ありがとう。シドー。こんな素敵な名をつけてくれて」
「い、いや……それほどでも」
「シドー」
「な、なんだ?」
「十香」
「……へ?」
「十香
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