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剣聖龍使いの神皇帝
第2巻
合同授業
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「ああ、その時はその時で一緒に戦おうな」

「まーやもやる時はやるのです」

まーやは何が出来るのかはまだ分からないが、見学席に沙紀と共に向かい俺ら三人は武道館の中心に向かった。中は既に四クラス分の生徒が集まっていたが、半分は馴染のない上級生である。今日は一年と二年の合同授業で、両学年の一組と二組がこの第一武道館に集合してた。まーやと沙紀は見学席で見ていたが、手を振るので俺は手を振るがサツキと静乃は何か納得していない様子。

「ハイ、全クラス集合ー」

授業開始のチャイムが鳴り、四クラスの担任達が号令をかけたので全員号令に従う。集合した生徒の群れに行くが俺の場合は一番後ろにいて、しばしの様子見。白鉄でも黒魔でもない俺にはいらない授業だが、レクチャーするぐらいの事も出来る。四クラス分の生徒が思い思いの場所に座るが、サツキと静乃は俺と一緒に座る。

「今日は主に一年生の皆に、《救世主(セイヴァー)》の戦いにおいては『攻撃は易し、防御は難し』である事を学んでもらおう」

授業を取り仕切っているのは、ウチの担任である田中太郎先生である。相変わらずの黒縁眼鏡に七三分けの四十路前後の冴えない男であるが、風采の上がらない男は貫録ある他の三教師を差し置いてる様は一種異様だ。一番下っ端だから雑用係なのかもしれない。

「光技にも《金鳥》、闇術にも《上天の障壁(エーテル・バリア)》と言った強力な防御の業はあるけどね。往々にして使いづらいんだ。逆に光技の《金剛通》や、闇術の各種《護法印(ウォード)》は使いやすいけど、防御力は今一だしね。攻撃に関する光技や闇術なら使いやすく強いの、エグいの、テンコ盛りなのに、比べたらどうにも心もとない」

一応言っておくが、《上天の障壁(エーテル・バリア)》と《護法印(ウォード)》はここでは違う言い方をしていた。《上天の障壁(エイジャーグリッド)》と《護法印(ヘクス)》と呼んでいたらしいが、こちらの情報と一致させるためにあえて説明する場面に入れさせてもらった。剣に守るためのプレートアーマーがあっても、銃弾の前には無力となる。戦車装甲の進化は停止しているが、大砲やミサイルの破壊力発展は進み過ぎかもしれない。ま、俺らの守る服は全武装に特化された服装でもある。

「まして《異端者(メタフィジカル)》の攻撃力は我々よりも強い。防御系の業を使うのは最後の手段、ダメージを少しでも軽減したい時に使うくらいのつもりでいた方がいい。あるいはいっそ、こっちの攻撃を相手の攻撃にぶつけて、相殺してしまうのがてっとり早いんだ。この時、ちょっと面倒なのは黒魔の皆だ。第一階梯闇術《火炎(フレア)》は冷気系の攻撃を相殺しやすいんだけど、水系は逆に相性が悪い。でも第二階梯の《猛火(ブレイズ)》なら冷気も水も相性が良い・・・・」

「ハイ、先
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