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ウイングマン イルミネーションプラス編
決戦、VS イルミネーションプラス
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ジされた。
「アオイさん、ピンク…… まかせてくれ!」
ウイングマンのソーラガーダーの胸部が開き、イルミネーションプラスに目掛けてデスボールが発射された。
「今、ライト人間の呪縛から開放するから!」
イルミネーションプラスは一瞬でデスボールに閉じ込められた。
そして、身動きができなくなった。
本来なら、遺言でも聞いたやりたいところだけれど2人のライト人間化は進行している。
悠長に待っている時間などないのだ。
「これで最後だ!」
ウイングマンがヒートショックを決めた。
真っ二つにデスボールをぶった斬ると、地上の電気が一気に光り始めた。
そして、地上からは歓声の声が次々と上がた。
「アオイさん! ピンク! やったよ!」
振り返ってガッツポーズを見せた健太だったが目の前にはコスチュームからブラとパンツを取ってほぼ全裸の姿になったアオイと、トップスとスカートのないパンツ一枚に近い姿の桃子がいた。
空中ながら、健太は思わず鼻血を出してひっくり返った。
「ケン坊! こっちはいいから、さっさと美紅ちゃんのところに行きなさい!」
アオイは顔を赤らめながら、健太にそう言い放った。
「ありがとう! また後で」
健太も慌てて、美紅の元へもうスピードで飛んで戻った。
早く美紅に会いたい、という気持ちもあったが早く行かないと変身が解けてしまうという事情もあった。
「またりーだーに見られちゃった……」
桃子も顔を真っ赤にしながら健太の後ろ姿を見送った。
「まあいいじゃない。見られたのが好きな人だったんだから」
アオイはフォローの言葉にウインクを添えた。



2.
電気がつき始めると、街はすぐに平常を取り戻した。
基本的には単なる停電だと思われていたようだった。
しかも電気が止まっていた時間もそれほどは長くない。3分程度だろうか。
パニックになるほどに深刻には受け止められなかった。
しかし、ライエルたちの攻撃だと知っている美紅は気が気ではなかった。
クリスマスツリーの前で人並みに揉まれながら、一人待っていた。
電気が灯ったのだ。恐らくは健太が勝利したのだろう。
でも、その姿を確認するまでは安心できない。
「神様……広野君を守ってください……」
両手を合わせて祈るように空を見つめていた。

「美紅ちゃん、お待たせ!」
背後から声がした。
少し疲れた顔をしていたが、無事の笑顔を見せてくれた。
ほっとして、その場に座り込みそうになった美紅を健太は駆け寄って抱きしめた。
「戻ってきたよ」
上目づかいで抱きかかえてくれたヒーローの顔を見た。
「倒したんだね」
美紅は健太に身を寄せ、ギュっと抱きしめ返した。
「お帰りなさい」

ただ、やはりデートのムードには水を差されてしまった感は否めなかった。

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