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剣聖龍使いの神皇帝
第2巻
新たな住人×零家の大豪邸×夜の闇に現れた主従
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いる人達は皆優しいのです」

「気にいってもらえてよかったよ。それに俺の添い寝出来る者は、今回からまーやだけどたまには桜花達やティアと一緒に寝るのを許してほしい」

「まーやは他の恋仲さん同士なので問題ないですよ。あ、そうだ。一応これだけはベッド付近の机に置かせて欲しいのです」

そう言ったらポシェットから取り出した物を、ベッド付近の机に置いた。何やら高価な物っぽいけど、何十面体かは分からないが、複雑にカットされている。水晶で出来た物で、魔力(マーナ)が微かに溢れているような気がした。俺は気にしないで、そのまま寝た。あれは育ててる途中の石というより水晶だけど、あれで結界でも作れるのかと思った。あとは俺の腹に何かしらの重みはいつもの事だと思っていたが、深夜の羽田飛行場に英国からのプライベートジェット機が着陸してきた。管制塔は、すぐに蒼い翼へと報告。タラップから降りてきたのはたった二人。前を行く長身の白人男性。

『たんた、たーん、たーん、たーん、たーん、たったーっ♪』

鼻歌交りのリズム良い足取りで日本の地へと踏む。

『たーたたーーーた、たったったったーたー♪』

星明かりを静かに帯びる銀色の髪。俳優然とした伊達男だが、口ずさむ鼻歌は何と和製ゲームのBGM。それが男の纏う雰囲気をどことなく物にさせている。

『いやあ、雲一つない星空だねえ。雨ばかりのロンドンとは違う!』

訛りのない、音楽的な響きであるクィーンズ・イングリッシュ。気さくな口調の中にも育ちの良さが全面に出ている感じで、男は夜空を見上げて異国の空気を吸っていた。

『本来はツユと言って日本も雨季だそうです。今年は異常気象だとか』

後をついて降りてきた女が恭しくも、伊達男の言葉に注釈を一言加えたのだ。容姿はどこからも美人と言われると思うが、服装がメイドだった。しかも零家にいるようなメイドではなく肌の露出度の少ないので、正統派(プリティッシュ)スタイルのエプロンドレスを着た美女。物静かで知的そうな大人の感じが出ていたが、伊達男を主だと思って慕っているのだろう。

『何でもいいさ!折角来たんだ、早速トーキョーの夜を遊び歩こうじゃないか』

『ウルシバラに連絡はとらなくて良いのですか、サー?』

楚々と侍る美女の問いかけに、伊達男は鷹揚に頷く。『サー』というのは、即ちそれはナイトの称号を女王陛下より賜った、この男に対する敬称。サー・エドワード・ランパード。白騎士機関のイギリス本部長であるその人物がざっくばらんに答えた。

『連絡を取ればすぐに来いってうるさいだろう?しばらく好きにやらせてもらうさ』

『でしたら都内のホテルをご用意致しましょうか?』

『いやいや、トーキョーは今夜だけで充分。明日からはちゃんとお仕事しよう』

エド
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